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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第2章 初等中等教育の一層の充実について
第9節  科学技術・理科教育の推進
1  豊かな科学的素養の育成


 知的創造力が最大の資源である我が国にとって,子どもたちが科学技術や理科に対する興味・関心をはぐくみ,豊かな科学的素養を身に付けることができるようにすることが重要です。

 平成16年7月には,総合科学技術会議科学技術関係人材専門調査会や科学技術・学術審議会人材委員会において,児童生徒に科学的リテラシー を身に付けさせるための支援策や初等中等教育段階からの科学技術関係人材養成のための支援策についての提言が取りまとめられました(参照: 第2部第7章第4節 )。

 我が国の子どもたちの理数に関する学習状況は,OECD(経済協力開発機構)やIEA(国際教育到達度評価学会)が実施した国際比較調査の結果によれば,我が国の児童生徒の理科の成績は,国際的に見て上位に位置しています。その一方で,理科が「好き」だとか「将来,科学を使う仕事がしたい」とする者の割合や「宿題や自分の勉強をする時間」が国際的に見て最低レベルであるなど,児童生徒の学びへの意欲や学ぶ習慣などが必ずしも十分でないとの問題が見受けられます。

 こうした状況を改善するため,平成14年度から順次実施されている学習指導要領では,観察・実験などの体験的・問題解決的な学習などを重視し,知識の表面的な理解にとどまらず,実感を伴った理解を促し,児童生徒の学ぶ意欲や知的好奇心,探究心を高め,理科好きな児童生徒が増えるよう,内容の改善を図りました。また,中学校・高等学校においては,選択学習の幅を一層拡大し,生徒の興味・関心,能力・適性,進路希望などに応じて,理科などについて深く学習できるようにしています。

 このような教育内容の改善のほか,理科教育担当教員を対象に,大学において理科教育に関する新しい実験の方法や,教材の開発などの研究を行う機会を与え,指導力の向上を図っています。

 また,理科教育振興法に基づき,公・私立の小・中・高等学校等における実験用機器をはじめとした理科教育などに使用する設備の計画的な整備を進めています。

 こうした取組のほか,平成14年度より,「科学技術・理科大好きプラン」として,以下の施策をはじめとする科学技術・理科教育充実のための取組を総合的に推進しています。


* 科学的リテラシー

 自然界及び人間の活動によって起こる自然界の変化について理解し,意思決定するために,科学的知識を使用し,課題を明確にし,証拠に基づく結論を導き出す能力。


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