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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第2章 初等中等教育の一層の充実について
第6節  初等中等教育段階におけるキャリア教育の推進
3  中学校における進路指導の改善


 進路指導は,生徒が自らの生き方を考え,将来に対する目的意識を持ち,自分の意志と責任で進路を選択・決定する能力・態度を身に付けることができるよう,指導・援助することです。そのため,中学校においては,学校の教育活動全体を通じて的確に把握した生徒の能力・適性,興味・関心や将来の進路希望などに基づき,進学しようとする高等学校や学科の特色などを生徒が十分理解した上で指導を行うことが必要となります。

 中学校における進路指導は,高等学校への進学率が高まる中で,長年,業者テストの偏差値などに過度に依存したものとなっていました。このため,文部科学省では,平成5年2月に各都道府県教育委員会などに対し,中学校の進路指導について,生徒一人一人の能力・適性などを考慮した本来の進路指導に立ち返るよう求める通知を出すなど,様々な取組を行いました。その結果,現在では,すべての都道府県において,中学校の進路指導に業者テストの偏差値などを利用することはなくなっています。

 また,平成11年3月の「中学校における進路指導に関する総合的実態調査」によれば,業者テストを廃止した5年と比較して,教師の進路指導に対する意識変革や指導計画の見直しなどが行われるとともに,取組の内容についても,高等学校への訪問・見学,体験入学等に加え,職場体験,職業調査,社会人による生き方や進路に関する講話,卒業生による体験発表会など多様で幅広いものになっています。

 また,中学校における進路指導は,生徒が自らの生き方を考え,主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ,計画的・組織的に行うこととされています。新学習指導要領においては,さらに,学校生活への適応や現在及び将来の生き方を考え行動する態度や能力の育成にかかわって,ガイダンスの機能の充実を図ることが新たに規定されるなど,中学校における進路指導の改善は着実に進んでいます。


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