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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第2章 初等中等教育の一層の充実について
第1節  「確かな学力」と「豊かな心」を育成し,「生きる力」をはぐくむ学校教育を目指して
4  学校における読書活動の推進



(1) 学校における読書活動の推進

子どもの読書活動の推進のための取組を進めていくため,平成13年12月に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が公布・施行され,14年8月にこの法律に基づく「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定されました。計画では,学校教育において,「朝の読書」の奨励や学校ごとの目標を設定することなどにより読書習慣の確立を促すことや,学校図書館の情報化や蔵書の充実などの環境整備,司書教諭の配置の促進など,子どもの読書活動を推進するための環境の整備がうたわれています。

 文部科学省の調べでは,平成14年度中に朝の読書活動を実施している公立学校の割合は,小学校で72.3%,中学校で59.8%,高等学校で20.4%となっています。また,ボランティア等の協力を得ている学校や公共図書館との連携を実施している学校も増加している状況にあり,各学校において積極的な取組がなされている状況がうかがえます。


(2) 学校図書館の充実

 児童生徒の知的好奇心を増大し,豊かな感性や情操をはぐくむ読書活動を推進するとともに,平成14年度からの新学習指導要領の下で,「総合的な学習の時間」をはじめ,各教科を通じ児童生徒の主体的・意欲的な学習活動を支えていく上で,学校図書館の果たす役割は大きく,その充実が求められています。また,15年の学習指導要領の一部改正では,総合的な学習の時間の一層の充実に関連して,学校図書館の活用について工夫することを明確にしました。

 さらに,公立義務教育諸学校の学校図書館の蔵書の整備に要する経費については,その計画的な整備を図るため,平成14年度より,5か年計画で毎年約130億円,総額約650億円の地方交付税措置が講じられています。

 文部科学省の調べでは,平成15年度の学校図書館図書整備費として約142億円が計上される結果となりましたが,学校図書館に備えるべき蔵書冊数の標準である「学校図書館図書標準」の達成率は,14年度末において,小学校で34.8%,中学校で29.0%という状況にあり,各教育委員会や学校において,蔵書の計画的な整備が引き続き求められます。

 なお,文部科学省では,平成15年度までの「学校図書館資源共有型モデル地域事業」の成果を踏まえ,一層の優れた教育実践の収集及び普及を図る取組として,学校図書館の蔵書のデータベース化やネットワークを利用した教育実践の共有化,蔵書の共同利用を推進するとともに,学校図書館関係者の資質向上を図る研修プログラムを開発する「学校図書館資源共有ネットワーク推進事業」を16年度から開始しました。


(3) 司書教諭の計画的養成・発令の促進

 学校図書館資料の選択・収集・提供や子どもの読書活動に対する指導等を行うなど,学校図書館の活用や児童生徒の読書活動を推進していく上で,司書教諭の果たす役割はますます重要となっています。各地域・各学校でその役割を十分に果たしていくためには,校長のリーダーシップの下,司書教諭が中心となり,教員,学校図書館担当事務職員やボランティアなどが連携・協力して運営し,それぞれの立場から,学校図書館機能の充実を図っていくという組織的な対応が不可欠です。なお,平成15年4月以降は12学級以上の学校には司書教諭を必ず置かなければならないこととされました。

 文部科学省では,引き続き,司書教諭の養成のための講習会を実施し,有資格者の養成に努めるとともに,各地方公共団体において対象となる学校には必ず配置され発令されるよう周知を図っています。また,司書教諭の職務やその活動内容,学校における読書活動に関する指導資料を作成し,司書教諭の役割等について全国の学校関係者の理解を広めていくこととしています。教材の整備公立義務教育諸学校の教材整備に必要な経費については,地方交付税により措置され,各市町村では,学校や地域の実情に応じて特色を生かした学習が行えるよう,計画的な教材の整備・充実を図っています。


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