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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第1章 生涯学習社会の実現へ
第4節  キャリア教育の総合的推進キャリア教育の総合的推進


 高い失業率,いわゆるフリーターと呼ばれる若年者の増加などの問題は,明日の日本を担う若者たちに対する喫緊の課題として,政府をはじめとする関係機関において総合的・系統的な対策を講じることが求められています。

 このような状況において,文部科学省,厚生労働省,経済産業省,内閣府の関係4府省は,教育・雇用・産業政策の連携を強化し,総合的な人材対策を図るために,平成15年4月に,関係4閣僚で構成される「若者自立・挑戦戦略会議」を発足させました。

 この会議では,「今後3年間で若年失業者等の増加傾向を転換させる」ことを目標として掲げ,各府省の既存施策の見直しや,政策の連携方策,経済界などの関係者への協力要請,今後重点的に推進すべき新たな施策などについて積極的な検討を行い,同年6月10日に「若者自立・挑戦プラン」を取りまとめました。その後,各省がこのプランに基づいて実施していく具体策については「若者自立・挑戦プランの推進」(平成16年1月20日)として取りまとめました。ここでは,産業界・教育界などとの連携の充実,広く国民の理解と協力を求める広報の実施,プラン全体及び各施策の的確な評価と必要に応じた見直しの3点を重視して,取り組んでいくこととしています。

 文部科学省は,義務教育段階からの組織的・系統的なキャリア教育の推進やインターンシップなどの職業体験の促進,フリーターへの再教育の実施など,教育の面から若年者雇用問題などに取り組むこととしており,平成16年度より主に以下の取組を行っています。

○新キャリア教育プラン

 児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるため,小学校から高校まで,児童生徒の発達段階に応じた組織的・系統的なキャリア教育の推進,職場体験やインターンシップ(就業体験)の推進,地域人材のキャリア・アドバイザーとしての活用などを内容とする「新キャリア教育プラン」を取りまとめました。平成16年度は,本プランを踏まえた新キャリア教育プラン推進事業を開始するなど,キャリア教育の一層の推進を図っていきます(参照: 第2部第2章第6節 )。

○日本版デュアルシステム

 「日本版デュアルシステム(実務・教育連結型人材育成システム)」とは,若年者を対象として,企業と教育機関の連携を図りながら,教育と企業実習とを組み合わせて実施することにより一人前の職業人を育成しようとする新たな人材育成システムです。文部科学省は,厚生労働省と連携を取りながら,専門高校や専門学校等において,平成16年度からモデル事業等を実施し,調査研究やプログラム開発を行っています。

○フリーター再教育プラン

 「フリーター再教育プラン」では,フリーターの能力を高め,雇用の機会の増大を図るため,専門学校等において,{1}正規雇用を志向しながら定職に就くことができないフリーターに対し,職を獲得する上で必要となる知識・技術に関する教育を提供するプログラム開発,{2}若年者に働くことへの関心・理解を早期に認識させ,勤労観,職業観を醸成したり,職業や仕事についての実際の認識を深める取組などを推進します。

○キャリア高度化プラン

 「キャリア高度化プラン」は,大学などの高等教育機関において,社会経済の高度化・複雑化に対応し,社会を牽引できるような高度な専門能力などを持つ人材を養成するための取組です。具体的には,「特色ある大学教育支援プログラム」,「専門職大学院の形成支援」などがあり,今後もこれらの取組を充実・発展させていくこととしています(参照: 第2部第3章第1節 )。

図表◆2-1-2 「若者自立・挑戦プラン」(キャリア教育総合計画)の推進


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