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第1部   創造的活力に富んだ知識基盤社会を支える高等教育〜高等教育改革の新展開〜
第2章 生涯にわたってスポーツに親しむ社会を目指して
第2節 生涯スポーツ社会の実現に向けて
4 様々な生涯スポーツ振興事業の実施


 国民が各自の興味・関心に応じてスポーツに親しみ,日常生活の中にスポーツが定着することを目的として,様々な生涯スポーツの振興に向けた事業が展開されています。文部科学省でも,以下のような事業を実施しています。


(1) 全国スポーツ・レクリエーション祭

 社会人として時間的制約も多くなり,スポーツ活動から遠ざかる傾向が強まる中高年にとって,日常生活の中で主体的にスポーツ活動に取り組んでいく態度や習慣を身に付け,健康的なライフスタイルを形成していくことは,豊かな社会生活を送る上で大切なことといえます。

 そこで文部科学省では,広く国民が気軽にスポーツ・レクリエーション活動を楽しみ,各世代にわたるスポーツ愛好者が交流を深める全国的な祭典として,昭和63年度から“全国スポーツ・レクリエーション祭”を開催しています。本大会は,グラウンド・ゴルフ,ソフトバレーボール,インディアカをはじめとする種目別大会,ニュースポーツ体験広場やシンポジウムなど多様な内容となっており,毎年全国から多くの人々が参加し,我が国における生涯スポーツの一大祭典となっています。

 第17回大会は,「すぽれくでみんなの顔に福来たる」のスローガンのもと,平成16年10月2日から5日まで福井県内各地で開催されました。全国47都道府県の選手団1万9,000人のほか,日韓スポーツ成人交歓交流による韓国からの選手団も迎え,大会運営に携わる県民の参加者を含めると,上記期間中に延べ13万人が大会に参加しました。

 大会日程が進むにつれ,緊張のほぐれた選手たちは伸びやかなプレーを繰り広げ,打ち解けた選手同士,また,温かくもてなす地域住民との間で交流の輪が広がりました。ある種目の大会では,地域の幼稚園児による手作りのメダルが参加全チームに贈られ,思わぬ“ぬくもり”あるプレゼントに会場全体が勝敗を超えて笑顔に包まれました。

 本大会を通じて,スポーツ・レクリエーション活動のすばらしさを再認識した参加者が,それぞれの地域に戻り,地域に根ざしたスポーツ・レクリエーション活動の発展により一層取り組むことにより,全国各地での生涯スポーツの振興に資することが期待されます。

▲第17回全国スポーツ・レクリエーション祭福井大会


(2) 生涯スポーツコンベンション

 生涯スポーツの推進には,国や地方公共団体はもとより,各種スポーツ・レクリエーション団体が,それぞれ重要な役割を果たしており,これら関係者相互の連携・協力が急務となっています。

 そのため,文部科学省では中央スポーツ統括団体などの協力を得て,平成元年度から「生涯スポーツコンベンション」を開催しています。ここでは,各界各層の関係者が一堂に会し,生涯スポーツ振興上の諸課題について意見交換を行い,相互理解を深め,関係者間の協調・協力体制の強化と生涯スポーツ振興の気運の醸成を図っています。

 平成15年度は2月2日〜3日に「豊かなスポーツ環境の創出に向けて」を全体テーマに,北海道の「札幌コンベンションセンター」において開催し,全国から1,000名を超える方々が参加しました。

 まず「スポーツが文化として親しまれていくための諸条件」をテーマとした基調講演を行いました。また,「地域住民が主体的に創る豊かなスポーツ環境」をテーマとしたシンポジウムにおいては,総合型地域スポーツクラブの全国展開に向けた広域スポーツセンターの支援や,総合型地域スポーツクラブの取組事例などについて議論がなされました。

 さらに,シンポジウムを受けて,より具体的な内容の四つの分科会を開催し,これからのスポーツの在り方,総合型地域スポーツクラブと広域スポーツセンターの連携・協力,子どもの体力向上方策など様々な課題について,実践事例の紹介がなされ,聴講者も交えた熱心な研究協議が行われました。

▲生涯スポーツコンベンション2004


(3) 体育の日・体力つくり国民運動

 スポーツについての国民の理解と関心を深めるために,国民の祝日である「体育の日」を中心に,体力テストや各種スポーツ行事の実施,体力・運動能力調査の結果の公表などを行っています。

 また,昭和39年のオリンピック東京大会を契機に,日常生活を通して積極的に健康・体力つくりを実践していく国民運動が提唱されました。以来,毎年10月を「体力つくり強調月間」として,広く国民に健康・体力つくりの重要性を呼び掛けるなどの運動を関係団体とともに展開しています。


(4) 生涯スポーツ功労者等の表彰

 多年にわたり地域や職場において,スポーツの振興に功績のあった人や団体に対し,その功績をたたえるため,生涯スポーツ功労者及び生涯スポーツ優良団体として文部科学大臣が表彰しています。

コラム6

大人の体力の近況

 子どもの体力の現状については序章第2節で述べたとおりですが,体力・運動能力調査では,大人の体力についても継続的に調査しています。

 平成15年度の調査結果によれば,大人の体力は,どの年代でも,運動・スポーツを実施している人はしていない人よりも高い水準となっており(図{1}),運動やスポーツをする習慣が体力の維持に役立っていることが推測されます。

 また,中高年(40〜79歳)の体力を5年前と比較すると,ほとんどの年代で現在の方が高い水準となっています(図{2})。これは,中高年の生活の中で,ウォーキングなど体を動かす習慣が根付いてきた結果ではないかと考えられます。

運動・スポーツの実施頻度別新体力テスト

新体力テスト合計点の5年前との比較


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