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  刊行に寄せて


 文部科学省では,毎年度,文教・科学技術施策の新しい動きについて,国民の皆様にご紹介するため,「文部科学白書」を刊行しています。

 このたびの平成16年度版では,特集テーマとして,「「生きる力」を支える心と体」を取り上げました。

 「生きる力」は「健やかな体」「豊かな人間性」「確かな学力」などを柱としており,心と体の双方に深くかかわっています。心と体を健やかに保ち,人生を充実したものとするためには,子どものころから健やかな心と体をはぐくんでいく必要があります。そのため,文部科学省では,子どもの体力の向上や健康の保持・増進に向けた取組などを進めています。

 昨年8月に行われたアテネ・オリンピックにおける日本選手団の活躍は,国民に大きな感動を与えてくれました。スポーツの振興は明るく豊かで活力に満ちた社会の形成に欠かすことができません。文部科学省では,国民のだれもが身近にスポーツに親しめる生涯スポーツ社会の実現や,世界で活躍するトップレベルの競技者の育成に取り組んでいるところです。

 また,子どもの健康な心身をはぐくむためには,食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけさせることが重要です。このため,本年4月から開始される栄養教諭制度の円滑な実施に向けた取組をはじめ,家庭,地域と連携しつつ,学校における食育を推進しています。

 さらに,未来を担う子どもたちが,思いやりの心や社会性,倫理観など豊かな心をはぐくむため,文部科学省では,青少年の自然体験・社会体験活動や読書活動等の推進に努めています。また,近年,子どもの安全を脅かす事件が後を断たない状況を受けて,学校における安全管理の取組を推進するとともに,凶悪化・粗暴化が指摘されている少年非行,少年犯罪への対応や,青少年を取り巻く有害環境対策について,関係省庁との連携・協力の下,政府全体で取組を推進し,子どもが健やかに育ち,豊かな人間性を身につけるための環境づくりに努めています。

 今回の白書では,こうした施策の動きについてご紹介し,国民の皆様のご理解とご協力をいただきたいと考えております。

 また,第2部では,例年どおり,教育改革の全般的な動向を含め,教育,科学技術・学術,文化にわたる施策を各分野ごとに記述しています。

 時代や社会の変化の中で,我が国が様々な課題を乗り越えて,真に豊かで教養のある国家として更に発展していくためには,切磋琢磨しながら新しい時代を切り拓く,心豊かでたくましい日本人の育成を目指し,国家戦略として,教育のあらゆる分野において人間力向上のための教育改革を一層推進していく必要があります。

 今後とも,「教育・文化立国」と「科学技術創造立国」の実現に向けて,全力を挙げて取り組んで参ります。

 本書が国民の皆様に幅広く活用され,文教・科学技術施策全般に関し,理解を深めていただく一助となれば幸いです。

平成17年3月   中山  成彬  文部科学大臣


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