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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第10章  国際化・情報化への対応
第2節  文教・科学技術分野における情報化の積極的推進
4  専門的で創造性豊かな人材の育成に向けて



(1) IT社会を担う人材の育成

 情報化の進展に伴い,高等教育機関における高度な情報技術者・研究者の育成が極めて重要となっています。このため,国立大学(平成16年4月より国立大学法人。以下同じ)などでは,情報関連学科などの整備を進めており,15年度には,1大学において情報関連の大学院研究科の新設を行うとともに,6大学において情報関連の専攻を設置し,1高等専門学校において学科改組を行いました。

 また,一般情報処理教育の充実を図るため,国公私立を通じた情報処理教育施設・設備などの整備を行うとともに,大学・高等専門学校で情報処理教育を担当する教員を対象とした講習会や研究集会の開催を行うなど,教員の資質向上に努めています。

 このほか,文部科学省では,専修学校においても,IT関連分野に適応する高度な人材育成を図るため,平成13年度から,産学連携により,先進的なカリキュラムや教材などの開発を行う「専修学校ITフロンティア教育推進事業」を実施するとともに,情報処理関係設備の整備を推進するなど,IT人材育成のための体制を積極的に整備しています。


(2) 高等教育におけるITの導入・活用と環境の整備

 高等教育においては,教育内容・方法の改善・充実をはじめとする様々な改革を進めているところですが,その一環として,インターネットなど情報通信技術を積極的に活用する取組が進められています。

{1}高等教育機関における取組

 情報通信技術の発展に伴い,衛星通信やインターネットを活用した取組を実施する大学が増えています。例えば,複数の大学や分散されたキャンパスの間での合同授業やシンポジウムだけではなく,時間的・地理的な制約を受けずに授業が受けられる授業配信などが行われています。また,インターネットを通じて学習情報を提供したり,電子メールでの質疑応答を行ったりする大学も増えています。

{2}活用を促進するための取組

 高等教育におけるメディア 活用の中核的機関であるメディア教育開発センターでは,メディアを活用した教育の内容・方法などの研究や教材開発などを行っており,その成果を基に大学などに対して,メディア活用に関する支援を行っています。

スペース・コラボレーション・システム(SCS)

 また,文部科学省では,平成8年から大学などを衛星通信で結ぶ「スペース・コラボレーション・システム事業」を実施しており,大学などの間で,相互授業や研究会,研修会などに利用されています。現在は,122機関に,148局が整備されています( 図2-10-12 )。

このほかにも,私学助成において,インターネットを活用したサイバーキャンパス整備事業を推進するとともに,マルチメディア装置や学内LANの整備など,私立大学における高度情報化への各種の取組に関する支援を行っています( 図2-10-13 )。

図2-10-12 スペース・コラボレーション・システム(SCS)事業

図2-10-13 私立大学における高度情報化への支援


* メディア

 情報を頒布する手段のこと。


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