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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第8章  スポーツの振興と青少年の健全育成に向けて
第7節  青少年健全育成の推進
2  子どもの読書活動の推進


 今日,テレビ,ビデオ,インターネットなどの様々な情報メディア *2 の発達・普及や子どもの生活環境の変化,さらには幼児期からの読書習慣の未形成などにより,子どもの「活字離れ」が指摘されています。

平成14年5月に行われた調査によれば,児童生徒の1か月の平均読書冊数は,小学校で7.5冊,中学校で2.5冊,高等学校で1.5冊であり,1か月に1冊も本を読まなかった児童生徒の割合は,小学校で8.9%,中学校で32.8%,高等学校で56.0%となっています。

 読書活動は,子どもが,言葉を学び,感性を磨き,表現力を高め,創造力を豊かなものにし,人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであり,社会全体でその推進を図っていくことは極めて重要です。

 平成13年12月に,子どもの読書活動の推進の取組を進めていくため,議員立法により「子どもの読書活動の推進に関する法律」が成立,公布・施行されました。この法律は,子どもの読書活動の推進に関し,基本理念を定め,国や地方公共団体の責務などを明らかにするとともに,国が「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」を策定・公表することや,地方公共団体が「子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画」を策定・公表すること,4月23日を「子ども読書の日」とすることなどを定めることにより,施策の総合的かつ計画的な推進を図るものです。

 また,平成14年8月には,この法律の規定に基づき,「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定されました。これは,14年度から18年度までのおおむね5年間にわたる施策の基本的方向と具体的方策を示したものですが,その施策の概要は次のとおりです。

「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」の概要

1 家庭,地域,学校を通じた,子どもが読書に親しむ機会の提供
○家庭教育に関する学習機会などを通じた,親に対する,読書の重要性の理解の促進
○図書館等における子どもの読書活動の推進,「子どもゆめ基金」による民間団体の活動への支援
○学校における学習活動を通じた読書習慣の確立・読書活動の推進

2 図書資料の整備などの諸条件の整備・充実
○図書館や公民館図書室など地域における読書環境の整備
○図書館の図書資料の整備や情報化の推進,司書の研修などの充実
○学校図書館の図書整備5か年計画,情報化の推進,司書教諭の発令の促進など

3 学校,図書館などの関係機関,民間団体などとが連携・協力した取組の推進
○図書館を中心とした他の図書館,学校,保健センターなどの関係機関や民間団体などとの連携・協力
○地域の総合的な推進体制の整備

4 社会的気運醸成のための普及・啓発
○子ども読書の日(4月23日)を中心とした全国的な啓発広報
○ホームページの開設による関連情報の広範な提供

 さらに,「子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行されてからは,毎年「子ども読書の日」(4月23日)に,広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに,子どもの読書活動への意欲を高めるため,文部科学省と国立オリンピック記念青少年総合センターが共催で「子どもの読書活動推進フォーラム」を開催し,読書活動優秀実践学校,図書館,民間団体に対する文部科学大臣表彰の授与,子どもの読書活動推進の実践事例の発表,著名作家などによる記念講演などを行っています。

 加えて,平成15年度から,都道府県が「子ども読書活動推進計画」を策定・普及啓発するための関係団体などとの体制づくりや広報啓発活動などに対して補助を行う「子どもの読書活動推進支援事業」を実施するとともに,国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるため,{1}「子ども読書の日」を中心としたポスターなどの配布,フェスティバルの実施などの全国的なキャンペーン,{2}市町村などによる先駆的,効果的,実践的な子どもの読書活動推進手法などの調査研究を実施する「全国子ども読書活動推進キャンペーン」を実施しています。

 文部科学省では,本基本計画に基づき,関係府省などとの緊密な連携の下で,子どもの読書活動の推進に関する施策の一層の充実を図っていくこととしています。

子ども読書の日ポスター


*2 メディア

情報を頒布する手段のこと。


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