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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第6章  研究開発の戦略的重点化
第7節  人文・社会科学の振興分野の研究の推進
1  人文・社会科学の新たな役割


 人文・社会科学は,人々の思索や行動,あるいは社会的な諸現象の分析・考察を通して,人間の精神生活の基盤を築き,人々の営みに希望や行動の手掛かりを与えるとともに,社会的合意形成や社会的諸問題の解決に寄与するものです。

 今日,我が国を含む国際社会は,世界的規模での人口問題,環境問題の噴出,科学技術の加速度的進展による負の側面,経済不安や民族対立,テロリズムの国際化など,様々な問題に直面しています。私たちの身近な世界に目を転じても,日々の営みにおける精神不安,家族の絆や社会の連帯の希薄化に伴う社会規範の弛緩,子どもを巡る教育問題,高齢化に伴う社会的問題など人間の生き方にかかわる諸問題が現出しています。

 これらは,時代の転換期における,文化・政治を巡る諸問題のゆらぎやきしみの現れといえます。

 こうした現代的諸問題を克服し,科学技術とも調和した新たな文化的アイデンティティや文明を構築するためには,今一度,人間や社会の在り方について問い直すことが必要であり,人文・社会科学が有する批判的役割や文化の担い手としての役割,さらには人文・社会科学による新たな知の組替えなどの使命に対する期待が大きくなっています。


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