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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第2章  初等中等教育の一層の充実のために
第1節  「確かな学力]と「豊かな心」を育成し,[生きる力]をはぐくむ学校教育を目指して
6  学校図書館の充実



(1) 司書教諭の計画的養成・発令の促進

 平成14年度から実施されている新しい学習指導要領では,各教科,道徳,特別活動,「総合的な学習の時間」において,「学校図書館を計画的に利用し,その機能の活用を図り,児童生徒の主体的・意欲的な学習活動,読書活動を充実すること」としています。司書教諭は,学校図書館の活用や児童生徒の読書活動を推進していく上で中核的な役割を果たすものであり,学校図書館法の規定により,15年4月以降は,12学級以上の学校には司書教諭を必ず置かなければならないこととされています。

 文部科学省では,司書教諭講習会を実施し,有資格者の養成に努めるとともに,各地方公共団体において,対象となる学校には必ず配置され,発令されるよう周知を図っているところです。


(2) 学校図書館の充実

 児童生徒の知的好奇心を増大し,豊かな感性や情操をはぐくむ読書活動を推進していく上で,また,平成14年度からの新学習指導要領の下で,「総合的な学習の時間」をはじめ,各教科を通じ児童生徒の主体的・意欲的な学習活動を支えていく上で,学校図書館の果たす役割は大きく,その充実が求められています。

 公立義務教育諸学校の学校図書館の蔵書の整備に要する経費については,その計画的な整備を図るため,平成14年度より,5か年計画で毎年約130億円,総額約650億円の地方交付税措置が講じられることとされています。

 文部科学省の調べでは,平成14年度の学校図書館図書整備費として約134億円が計上される結果となりましたが,学校図書館に備えるべき蔵書冊数の標準である「学校図書館図書標準」の達成率は,14年度末において,小学校で34.8%,中学校で29.0%という状況にあり,各教育委員会と学校において,蔵書の計画的な整備が求められます。

 また,文部科学省では,蔵書情報のデータベース化 ,学校図書館のネットワーク化による蔵書の共同利用を進める学校図書館資源共有型モデル地域事業を継続して実施しています。


*データベース化

大量の情報を集め,いつでも検索できるようにすること。


(3) 学校における読書活動の推進

 子どもの読書活動の推進のための取組を進めていくため,平成13年12月に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が公布・施行され,14年8月にこの法律に基づく「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定されました。計画では,学校教育において,「朝の読書」の奨励や学校ごとの目標を設定することなどにより読書習慣の確立を促すことや,学校図書館の情報化や蔵書の充実などの環境整備,司書教諭の配置の促進,学校図書館ボランティアとの協力など,子どもの読書活動を推進するための環境の整備がうたわれています(参照: 第2部第8章第7節2 )。

 文部科学省の調べでは,平成14年度間の朝の読書活動を実施している学校の割合は,小学校で72.3%,中学校で59.8%,高等学校で20.4%であり,必読書を定めている学校の割合は小学校で36.3%,中学校で27.0%,高等学校で29.4%となっており,各学校において積極的な取組がなされている状況が伺えます。


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