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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第2章  初等中等教育の一層の充実のために
第1節  「確かな学力]と「豊かな心」を育成し,[生きる力]をはぐくむ学校教育を目指して
5  豊かな科学的素養の育成


 知的創造力が最大の資源である我が国にとって,子どもたちが科学技術や理科に対する興味・関心をはぐくみ,豊かな科学的素養を身に付けることができるようにすることが重要です。

 IEA(国際教育到達度評価学会)が1995年(平成7年)に実施した第3回国際数学・理科教育調査や1999年(平成11年)に実施した第3回国際数学・理科教育調査の第2段階調査結果を見ると,我が国の中学2年生の理科の成績は,国際的に見て上位に位置しており,同一問題の正答率も過去と比較して低下していません。その一方で,理科が「好き」だとか「将来,科学を使う仕事がしたい」とする生徒の割合は,国際的に見て最低レベルにあります。また,OECD(経済協力開発機構)が2000年(平成12年)に実施した「生徒の学習到達度調査(PISA)」の結果を見ると,知識や技能を実生活の様々な場面で直面する課題に活用する力については,国際的に見て上位にあります。その一方で,「宿題や自分の勉強をする時間」は参加国中最低であるなど,子どもたちの学びへの意欲や学ぶ習慣などが必ずしも十分でないといった問題が見受けられます。

 こうした状況を改善するため,平成14年度から順次実施されている学習指導要領では,観察・実験などの体験的・問題解決的な学習などを重視し,知識の表面的な理解にとどまらず,実感を伴った理解を促し,児童生徒の学ぶ意欲や知的好奇心,探究心を高め,理科好きな児童生徒が増えるよう,内容の改善を図りました。また,中学校・高等学校においては,選択学習の幅を一層拡大し,生徒の興味・関心,能力・適性,進路希望などに応じて,理科などについて深く学習できるようにしています。

 このような教育内容の改善のほか,文部科学省では,理科教育担当教員を対象に,大学において理科教育に関する新しい実験の方法や,教材の開発などの研究を行う機会を与え,指導力の向上を図っています。また,科学技術・理科,数学教育を重点的に行う「スーパーサイエンスハイスクール」の指定や,小・中学校において児童生徒が理科を好きになるような指導の在り方について研究する「科学技術・理科教育推進モデル事業(「理科大好きスクール」事業)」の実施,理科教育設備基準に基づき学校や教育センターにおける実験用機器をはじめとした理科教育などのための設備の計画的な整備など,科学技術・理科教育関係施策を総合的・一体的に推進する「科学技術・理科大好きプラン」を実施しています(参照: 第2部第7章第6節 )。


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