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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第2章  初等中等教育の一層の充実のために
第1節  「確かな学力]と「豊かな心」を育成し,[生きる力]をはぐくむ学校教育を目指して
4  学校における環境教育の推進



(1) 学校における環境教育の意義と現状

 環境問題は,人類の生存と繁栄にとって緊急かつ重要な課題であり,恵み豊かな環境を守り,私たちの子孫に引き継いでいくためには,環境への負荷が少ない持続的発展が可能な社会を構築する必要があります。こうした社会を構築するためには,21世紀を担う子どもたちへの環境教育が極めて重要です。

 このため,学校教育においては,子どもたちが環境について正しい理解を深め,環境を大切にし,環境の保全に配慮した行動がとれるようにするため,小・中・高等学校を通じ,児童生徒の発達段階に応じて,社会科,理科,家庭科などの教科や道徳,特別活動,「総合的な学習の時間」など,学校の教育活動全体を通じて環境教育が行われています。

 平成14年度から順次実施されている学習指導要領においても,各教科などにおける環境にかかわる内容を一層充実するとともに,体験的・問題解決的な学習を重視するなど,環境教育について改善・充実を図っています(参照: 第2部第1章第4節7 )。


(2) 環境教育推進のための施策

 各学校においては,身近な地域の環境問題の学習や,豊かな自然環境の中での様々な体験活動を通じて自然の大切さを学ぶ学習など,様々な取組が進められています。文部科学省では,これらの取組を支援し,環境教育を一層推進するための施策を実施しています。

 具体的には,米国の提唱による「環境のための地球規模の学習及び観測(GLOBE)計画」に参加するモデル校や,学校・家庭・地域社会が一体となって環境教育を推進するモデル地域の指定,環境教育の優れた実践発表や研究協議を行う全国環境学習フェアの開催,環境教育に関し各都道府県で指導的立場に立つ教員を対象とした講習会などを行っています。さらに,環境省と連携・協力し,児童生徒や教員がインターネットなどを通じて環境教育に活用できる総合的な情報提供体制の整備を計画的に進めています。

 また,平成15年7月には,「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」が成立しました。この法律においては,国,都道府県,市町村が体験学習の充実や教員の資質向上などの学校における環境教育の推進に必要な措置を講ずるよう努めることが定められています。

 文部科学省では,環境省とともに,環境保全活動に取り組む地域の方々や教員を対象に,基本的知識の習得と体験学習を重視した環境教育の基礎講座を開催することとしています。


(3) 環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備推進

 近年,学校施設においても,環境への負荷の低減に対応した施設整備が求められています。平成9年度からは,環境を考慮した学校施設(エコスクール)の具体的な整備推進と実証的な検討を行うため,これに関するパイロット・モデル事業(模範的な事業)を実施し,児童生徒の環境教育の生きた教材として活用するとともに,学校施設の整備充実を一層推進しているところです(参照:第11章第1節2)。また,特に,エコスクールの整備推進については,各種パンフレットや調査研究の報告書を作成・配布するなど,地方公共団体への周知も行っています。


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