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第1部   創造的活力に富んだ知識基盤社会を支える高等教育〜高等教育改革の新展開〜
  高等教育改革Q&A?
  Question12


良い医師・歯科医師を養成するために,どのような取組が行われているのですか。

Answer

 高齢社会の到来,疾病構造の変化,医療技術の高度化,生命科学の進展などにより,我が国の医療を取り巻く環境は著しく変化し,医療に対する国民の関心の高まりやニーズの多様化が見られます。このような状況の中で,医師・歯科医師については,高度な専門知識を持ち先端医療を行う能力が求められる一方で,患者を総合的に診療する能力も求められています。さらに,患者中心の医療を実践でき,幅広く質の高い臨床能力を身に付けた医療人の養成に大きな期待が寄せられています。

 これまでの医学・歯学教育において問題とされたのは,{1}カリキュラムが情報の詰め込み,記憶教育に偏った過密なものとなっていたこと,{2}各科目の教育内容が担当教員個人の判断で決められるため,大学間・科目間の教育の質にばらつきが目立つこと,また,学生が卒業までに到達すべき目標が定められず,全体を見通したカリキュラムの調整,評価,精選の機会が不十分であったこと,{3}臨床実習が見学中心で短期間のローテーションで行われているため,学生が基本的な臨床能力を十分に身に付けずに卒業してしまうことといった点でした。

 このような問題意識の下で,カリキュラムについては,医学生・歯学生全員が卒業までに最低限学ぶべき内容を示したモデル・コア・カリキュラムが平成13年3月に策定されました。現在,多くの大学がモデル・コア・カリキュラムに基づく教育改革を進め,教育内容の改善・充実が図られています。また,病院や診療所など臨床の現場で実習を行えるだけの態度,技能,知識を学生が備えているかを評価するための大学間の共用試験が実施されているほか,診療参加型の臨床実習の充実,教員の教育能力の開発と教育業績に対する評価システムの確立など各大学における積極的な取組が進められています。

 文部科学省としては,これらの改革が国公私立を問わずすべての大学において推進されることにより21世紀の医療を担う良き医師・歯科医師が輩出されることを期待しており,そのための各種の支援策を講じているところです。

 なお,医師については平成16年度から卒後2年以上の,歯科医師については18年度から卒後1年以上の臨床研修が必修化されることになっています。


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