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第1部   創造的活力に富んだ知識基盤社会を支える高等教育〜高等教育改革の新展開〜
第4章  諸外国の高等教育改革
第6節  中国
1  高等教育の大衆化へ


 中国の高等教育は,欧米諸国に比べると普及拡大が進んでおらず,1998年の段階でも高等教育在学率(18〜22歳人口に対する在学者の比率)は10%に至りませんでした。しかし,1999年に人材養成の観点などから拡大政策が打ち出され,以後毎年大幅な入学定員の増加が図られています。この結果,2002年に在学率は15%に達し,政府は中国も「大衆化」の段階に入ったと宣言しました。2010年に20%以上を達成することが今後の目標とされています。

 中国の高等教育の特徴の一つは,高校を卒業して入学する全日制の高等教育機関のほか,社会人を対象とした成人高等教育機関と総称する機関が広まっていることです(上記の在学率には,この成人高等教育機関も含まれています)。この機関は,高校や大学に進学できなかった人々への補償的な措置として設置されたものですが,1979年に開学したラジオ・テレビ大学をはじめ,夜間・通信大学,職場が設置する職員・労働者大学など多様な機関があり,2002年現在560万人と全日制高等教育機関の半数に当たる成人が学んでいます。これらの機関は,その多くが短期の課程を提供しています。

 最近,こうした機関のほか,「インターネット大学」(網絡教育学院)の試行も広がっています。1999年に清華大学,北京大学など4大学が政府に許可されて開始し,以後,2002年2月までに許可を受けたインターネット大学は67大学に上り,登録学生は100万人を数えると言われています。学部や短期課程,大学院レベル課程のほか,社会人に対する継続教育課程や当該大学学生に対する単科目の授業も提供しています。


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