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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第11章  新たな時代の文教施設を目指して
第1節  快適で豊かな文教施設づくり
3  環境を考慮した文教施設の整備



(1) 環境を考慮した学校施設(エコスクール)の推進

 近年,地球温暖化などの地球的規模の環境問題が世界共通の課題として提起されています。一方,文教施設は高機能化や快適性などが求められ,使用エネルギーの増加が予測されます。このため,今後の文教施設の整備は,環境への負荷の低減を図るなどの視点からの施設づくりが重要となってきます。

 文部科学省では,環境を考慮した学校施設(エコスクール)に関する調査研究を実施し,平成8年3月に基本的な考え方や方策などについて取りまとめました。具体的には次の3つの要素が調和・機能する学校施設をエコスクールと呼んでいます。

{1}施設面…やさしく造る(環境への負荷を低減させる設計・建設とする)。 {2}運営面…賢く・永く使う(自然エネルギーを有効活用するとともに,無駄なく,効率よく使う)。 {3}教育面…学習に資する(環境教育にも活用する)。

 さらに,平成9年度からはエコスクールパイロット・モデル事業(実験的な事業)を実施するなど(14年9月までに244校指定),環境を考慮した学校施設の整備を推進しています(参照: 第2部第2章第1節4 )。

図2-11-1 環境を考慮した学校施設(エコスクール)の趣旨




(2) 省エネルギー・省資源対策

 地球温暖化をはじめとする地球環境問題への対応策としては,前述のほか,省エネルギーに取り組むことも重要であり,文部科学省では,各都道府県教育委員会などを通じ児童生徒や教職員などに省エネルギーの重要性,「省エネルギー月間」の意義などについての指導及び学校現場での省エネルギー点検の実施を要請しているところです。

 また,学校施設での省エネルギーへの取組みのポイントなどを取りまとめたパンフレットを平成14年3月に作成し,各学校などに配布しました。


(3) 良好な学習環境の確保

{1}文教施設の維持保全

 現在,学校施設と社会教育施設を合わせた建物の面積は全国でおよそ3億m2 (延べ床面積)を超え,この中には経年劣化が進んでいるものも相当量あります。これらの施設を安全で良好な状態に保ち,より効果的に活用し,時代の要請に即した施設水準を確保するとともに,災害時においてもその機能を十分に発揮させるためには,適切な修繕,更新及び保守点検などの維持保全が必要です。

 文部科学省では,文教施設の維持保全に関し,基本的な方針と具体的な留意点について,各都道府県に通知するとともに,点検のポイントについてまとめたパンフレットを平成13年3月に作成し,公立学校などへ配布しました。

 また,定期的な安全点検や必要に応じた緊急点検などを行い,適切な予防措置を行うことにより,文教施設の安全性の向上に努めるよう指導しているところです。

{2}学校における適切なゴミ処理について

 ダイオキシン類の排出量の削減などについては政府が一体となって推進しており,一定規模以上の焼却炉に対する新たな使用規制などを定めた「ダイオキシン類対策特別措置法」が平成12年1月から施行されています。

 文部科学省では,それに先立ち,ゴミの排出の抑制や資源の有効活用を図りつつゴミの減量化を一層促進するとともに,学校のゴミ焼却炉について原則として使用を取りやめるように,平成9年10月に都道府県教育委員会などに通知しました。現在,ほとんどの学校でゴミ焼却炉の使用が取りやめられており,また,各学校においては,ゴミの減量化,リサイクルの推進について,様々な取組みが行われています。



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