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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第9章  文化を大切にする社会の構築に向けて
第4節  文化財の保存と活用
5  史跡・名勝・天然記念物の保存・整備・活用



(1) 指定

 現在,史跡は新発見の遺跡,中世の城跡,産業・交通関係の遺跡を中心に,名勝は庭園や優れた景勝地を中心に,天然記念物は動植物・地質鉱物の全国実態調査により保存すべきであるとされたものなどを中心に指定を進めています。明治以降の近代の遺跡については,全国調査の結果に基づいて,保存の必要があるものについて選択し,条件の整ったものから順次史跡に指定していくこととしています。名勝については,発掘された庭園で,「吉川元春館跡庭園」(広島県)など3件を平成14年9月に指定しました。


(2) 史跡などの保存

 史跡などに指定された後は,保存管理計画の策定,復旧(保存修理),環境整備,天然記念物の保護増殖事業を国庫補助により実施するとともに,文化財保護と開発事業などとの調整が必要な場合には,通例,地方公共団体が国庫補助を受けてその土地などを買い取ることにより,実質的な補償に配慮しています。

 なお,税制面での支援措置として,史跡などに指定された土地を国や地方公共団体などに譲渡した場合の所得税・法人税の軽減が図られています。



(3) 史跡などの整備・活用

 史跡などを将来にわたって保存し広く活用するため,文化庁では,ふるさとの歴史や文化と触れ合う場として歴史的建造物などの復元,ガイダンス施設(史跡等を解説するための施設)などの建設を行う「ふるさと歴史の広場(史跡等活用特別事業)」や,地方の拠点となる遺跡などを総合的・複合的に整備する「歴史ロマン再生事業(地方拠点史跡等総合整備事業)」を国庫補助により実施しています。

 また,我が国の歴史を理解する上で重要な街道や水路などのいわゆる「歴史の道」については,全国各地で「歩き・み・ふれる歴史の道」事業を文化庁の主唱で行っており,平成14年度は群馬県太田市で中央大会を行いました。このほか,「歴史の道」を地域の文化財をつなぐネットワークの軸線として交通関連遺跡などと一体的に整備・活用する「歴史の道整備活用推進事業」を実施しています。




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