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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第7章  科学技術システムの改革
第6節  科学技術・理科教育及び国民の科学技術に対する理解増進活動の推進
2  国民の科学技術に対する理解の増進


 青少年をはじめ広く国民が,あらゆる機会を通じて,日常生活に重要な要素となっている科学技術とその発展に対し,興味・関心を高め,理解を深めることは,我が国の科学技術をより一層振興する上で極めて重要です。このため,文部科学省は以下の施策に取り組んでいます。


(1) 科学館活動の充実強化

 科学技術が加速度的に進展し,研究者や技術者であっても専門外のことを理解することが困難になっている今日,一般の国民にとっては,科学技術が一層「ブラックボックス化」してしまい,科学技術を身近なものとして感じたり,関心を持つことが難しくなっています。このような状況を改善するためには,最先端の科学技術,人間と科学技術との関係の在り方について,青少年をはじめとする国民一般の関心を喚起し,科学技術に対する理解を増進することが重要であり,最新の科学技術の成果を主題とした展示物や映像等を分かりやすく伝えることが求められています。このため,日本科学未来館の整備・運営,科学館活動の支援に積極的に取り組んでいます。

{1}日本科学未来館の整備・運営

 科学技術振興事業団が整備・運営する「日本科学未来館」は,最新の映像や参加体験型の展示物を用い,難解と考えられがちな最先端の科学技術を青少年をはじめとする国民一般に分かりやすく紹介する情報発信の拠点であり,我が国の科学館ネットワークの中核として機能するものです。日本科学未来館では,最新の科学技術を分かりやすく紹介する展示物等を開発するとともに,講演やイベントを通じて研究者と国民,研究者同士の交流を図っています。また,全国の科学館職員等に対する研修等を通じ,各地域において科学技術の理解増進活動に取り組む人材の育成が行われています。さらに,得られた成果や人材を全国の科学館等に展開し,全国的な科学技術の理解増進活動の活性化を図っています。

{2}科学館活動の充実強化

 科学技術振興事業団では,全国各地域の科学館活動を活性化させるため,展示物等の共同製作・学校への巡回展示,実験・工作等の出前授業等,科学館と地域の学校とが連携した科学技術理解増進活動の支援や,学校と科学館との連携による教材等の資料の開発・普及等,科学館活動を支援しています。科学館と学校とが連携した科学技術理解増進活動については,平成13年度には全国32の科学館について支援が行われました。さらに,科学館等における展示物が青少年にとって魅力的なものとなるよう,広くアイディアを募集し,試作・展示する事業も実施されています。また,イベント情報をはじめ,全国各地の科学館に関する各種情報を収集し,ホームページ(http://jvsc.jst.go.jp)で公開し,全国に情報を発信する事業も行われています。


(2) 科学技術に親しむ機会の提供

 科学技術に親しむ多様な機会を提供することが必要です。このため,ロボットを題材としたものをはじめ各種科学技術イベントの開催や科学技術の体験活動の支援,研究機関の公開などを積極的に実施しています。

{1}ロボット創造国際競技大会(ロボフェスタ)

 ロボット競技,展示,討論会等を通じ,科学技術を身近に感じ,「人間と科学技術との共生」を体感できる国際的総合イベントである「ロボット創造国際競技大会(ロボフェスタ)」が,平成13年7月から11月の間,関西地域及び神奈川県において開催されました。ロボフェスタでは,会期中,関西大会約5万人,神奈川大会約51万人合計約56万人が来場しました。

 文部科学省では,開催地の実行委員会が主体となるロボフェスタの開催に必要な支援を行っており,科学技術振興事業団において,参加型の虫型ロボット競技会や国際フォーラムを開催しました。


{2}サイエンス・チャンネルによる科学技術関連の情報の提供

 テレビ放送やインターネット等マルチメディアを活用し,科学技術に関するコンテンツ(情報)を提供する手法は,青少年をはじめとする国民一般が高頻度かつ手軽に科学技術を体験できるため,科学技術の理解増進を図るには有効な手段です。このため,科学技術振興事業団では,科学技術に関するトピックや興味深い科学実験など,青少年をはじめとする国民一般に科学技術を分かりすく紹介する番組を制作し,CS放送やケーブルテレビを通じて放送する「サイエンス・チャンネル」事業を実施しています。

 なお,サイエンス・チャンネルの番組配信は,平成13年度から「子どもゆめ基金」において実施しています。

 また,科学技術に関する様々な情報や,青少年からの科学技術に関するQ&Aをまとめた資料集などを「バーチャル科学館」(URL http://jvsc.jst.go.jp/)として,インターネットを通じて青少年をはじめとする国民一般に広く提供しています。

{3}体験学習の支援

 科学技術振興事業団では,科学実験,科学工作等の体験を通じて科学技術の魅力を青少年に伝えることに精通した人材を,「サイエンス・レンジャー」として登録し,その能力を更に向上させるための研修を実施しています。

{4}各種イベントの開催

 文部科学省では,平成13年度に,テレビ番組の企画,制作及び放送,定期刊行物の発行並びに各種セミナーの開催等普及啓発活動を実施しました。

 平成14年4月15日〜21日には,試験研究機関,地方公共団体等関連機関の協力を得て「科学技術週間」を実施しました。科学技術週間中,各機関において施設の一般公開や実験工作教室,講演会の開催などの各種行事が全国約900機関で実施されました。

{5}子ども科学技術白書

 文部科学省では,児童生徒を対象に,科学技術に対する興味を持つきっかけを与えることを目的として,科学技術白書(科学技術の振興に関する年次報告)の内容をもとに,平成11年度以降毎年,「子ども科学技術白書」を作成しています。14年3月には「子ども科学技術白書3(せまろう!生命のひみつ)」を発行し,都道府県教育委員会,都道府県立図書館,科学館及び総合博物館に配布しました。



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