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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第3章  高等教育の多様な発展のために
第3節  大学入学者選抜の改善
1  大学入試の改善


 大学入学者選抜の在り方は,高等教育のみならず高等学校等の教育にも大きな影響を及ぼすものであり,常に最善の方途を見いだすべく,不断の努力を行うべき重要な課題であるとの認識の下に,これまでにも,臨時教育審議会や中央教育審議会等において様々な提言が行われてきました。


(1) 大学入試センター試験

 昭和54年度から共通第1次学力試験が導入され,難問奇問を排した良質な出題により,高等学校で身につける基礎的な学習の達成度を判定することが可能になりましたが,その反面,いわゆる大学の序列化等が顕在化したことなどの問題点も指摘されました。このような指摘や,臨時教育審議会の答申を踏まえて,平成2年度入試から,共通第1次学力試験に代えて,国公私立大学が,それぞれの判断と創意工夫に基づき選抜に利用する教科・科目や配点を自由に定めることができる大学入試センター試験が実施されています。

 この大学入試センター試験について,平成12年11月に「大学入試の改善について」(大学審議会答申)が公表されました。この答申では,センター試験の成績の資格試験的な取扱いの推進や,リスニングテストの導入など様々な改善方策が提言されており,文部科学省ではこれらの提言について,実現可能なものから随時施策化していくこととしています。


(2) 各大学における入学者選抜の工夫改善

 各大学の入学者選抜においては,評価尺度を多元化・複数化し,受験生の能力・適性等を多面的に判定する方向で改善に努めることが重要です。近年,学力検査だけでなく,面接,小論文,実技検査,リスニングテスト等を実施する大学や,推薦入学,帰国子女・社会人等を対象とする特別選抜を導入する大学が多くなってきています。また,専門高校・総合学科卒業生を対象とした選抜も平成8年度入試から導入され始めています。

 さらに,近年,高等学校における活動を評価した書類,本人が書いた志望理由書等と面接を組み合わせて多面的かつ総合的に評価する選抜である,アドミッション・オフィス入試を導入する大学が増加しており,平成14年度入試では286の国公私立大学で実施されています。

 なお,前述の答申においては,大学入試センター試験の改善のほかにも,各大学における個別試験の改善策として,{1}受験教科・科目の適切な設定,{2}入試専門組織の整備,{3}入学者選抜等に関する情報提供の推進,{4}アドミッション・オフィス入試の適正かつ円滑な推進などが提言されており,各大学においては,これらの提言を踏まえた積極的な大学入試の改善への取組が期待されています。


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