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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第2章  初等中等教育の一層の充実のために
第1節  基礎学力を向上させ「生きる力」をはぐくむ教育を目指して
5  豊かな科学的素養の育成


 知的創造力が最大の資源である我が国にとって,子どもたちに科学技術や理科に対する興味・関心を培い,豊かな科学的素養を身に付けることができるようにするとともに,将来の科学技術の担い手である人材を幅広く養成することが重要です。

 IEAの国際数学・理科教育調査及びOECDの学習到達度調査(PISA)の結果を見ると,日本の子どもの成績は国際的に見て上位にありますが,その一方で,子どもたちの学びへの意欲や学ぶ習慣などが必ずしも十分でないといった問題が見受けられます(参照: 第1部第2章第2節 )。

 こうした状況を改善するため,新しい学習指導要領では,観察・実験等の体験的・問題解決的な学習等を重視し,知識の表面的な理解にとどまらず,実感を伴った理解を促し,児童生徒の学ぶ意欲や知的好奇心,探究心を高め,理科好きな児童生徒が増えるよう,内容の改善を図りました。また,中学校及び高等学校においては,選択学習の幅を一層拡大し,生徒の興味・関心,能力・適性,進路希望等に応じて,理科などについて発展的に学習できるようにしています。このほか新たに創設された「総合的な学習の時間」においても,観察・実験,自然体験,問題解決的な学習等を積極的に取り入れることとしています。

 このような教育内容の改善のほか,文部科学省では,地域が一体となって理科教育の一層の充実を図るモデル地域の指定に加え,理科教育担当教員を対象に,大学において理科教育に関する新しい実験の方法及び教授の開発等の研究を行う機会を与え指導力の向上を図っています。また,科学技術・理科,数学教育を重点的に行う「スーパーサイエンスハイスクール」の指定や,理科教育設備基準に基づき学校や教育センターにおける実験用機器をはじめとした理科教育等設備の計画的な整備など,科学技術・理科教育関係施策を総合的・一体的に推進する「科学技術・理科大好きプラン」を実施しています(参照: 第7章第6節 )。


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