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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第1章  生涯学習社会の実現へ
第7節  奉仕活動・体験活動の推進
2  奉仕活動・体験活動の推進方策


 文部科学省では,平成4年7月の生涯学習審議会答申「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興方策について」を踏まえつつ,従来より生涯学習推進の観点から,ボランティア活動の支援・推進に向けた情報提供・相談窓口の設置や体験活動を推進する事業等を行ってきたところですが,特に14年度からは,子どもたちが様々な体験活動を行う機会を大幅に拡大し,豊かな心やたくましく生きる力を育てる取組を一層充実させる視点から,次のような事業を実施しています。


(1) 奉仕活動・体験活動の推進体制の整備

 文部科学省では,青少年のボランティア活動など社会奉仕体験活動,自然体験活動等の体験活動の推進を図るため,「学校内外を通じた奉仕活動・体験活動推進事業」を実施しています。本事業では,国,都道府県,市町村において幅広い関係機関・団体と連携を図る協議会を組織するとともに,情報提供や相談対応等を行う支援センターを設置するなど,学校教育と社会教育を通じた青少年の奉仕活動・体験活動の推進体制の整備を進めています。

 なお,本事業の実施により,現在,国,すべての都道府県及び全国の3分の1程度の市町村において,推進体制の整備・充実が進められています。

 このうち,国レベルでの情報収集・提供や自治体の活動支援などを行う「全国体験活動ボランティア活動総合推進センター」を,平成14年7月に国立教育政策研究所社会教育実践研究センター内に開設しました。また,関係府省と全国規模の関係団体から構成される「全国奉仕活動・体験活動推進協議会」の第1回会合を,14年11月に開催しました。

 一方,文部科学省内では,奉仕活動・体験活動の推進に係る施策を省内で一体的に推進するとともに,各地域における学校内外を通じた一体的な取組を支援するため,14年2月に「奉仕活動・体験活動プロジェクトチーム」を設置しました。同プロジェクトチームでは,地方自治体における取組状況の把握・指導助言に係る一元的な対応を担うとともに,事業を企画立案する際や他部局・民間等とのネットワークを構築する際に参考となるような情報を提供しています。

 このほか,平成14年5月,奉仕活動・体験活動に関する都道府県教育委員会の社会教育担当者と学校教育担当者を対象に,相互の連携を促進し各事業の効果的な推進を図ること等を目的として,「平成14年度文部科学省奉仕活動・体験活動関係事業連絡協議会」を開催しました。



(2) 社会的気運の醸成

 文部科学省では,平成12年度から,生涯学習ボランティアへの支援・推進を図るため,情報提供や相談事業,活動の発表等を行いボランティア活動への参加を呼びかける「生涯学習ボランティア推進フォーラム」を開催しており,13年度は全国8か所で開催しました。

 また,平成14年3月,各地域における取組の参考とするため,各府省からの協力を得て,「奉仕活動・体験活動の例」を取りまとめ,都道府県を通じて幅広く配布しました。

 さらに,奉仕活動・体験活動に対する社会的気運の醸成を図るため,平成14年6月,パンフレット「やってみよう!誰かのためにしたいこと・できること〜奉仕活動・体験活動の推進〜」を作成し,関係行政機関・関係団体等に幅広く配布しているほか,エル・ネットを通じて,奉仕活動・体験活動に関し,文部科学省の施策の説明や各種会議の模様,地方自治体の取組等について幅広く紹介を行っています。


(3) 学校における奉仕活動・体験活動の推進

 小・中・高等学校等においては,平成14年度から「豊かな体験活動推進事業」を実施し,他校のモデルとなる体験活動を行うとともに,その先駆的な取組を広く全国の学校に普及し,全小・中・高等学校等における豊かな体験活動の円滑な展開を推進しています。

 また,今年4月から実施された新学習指導要領においては,「総合的な学習の時間」や道徳,特別活動などの中で,ボランティア活動等の体験活動を行うことを明示し,学校教育におけるボランティア活動をより一層充実させる内容としています。

 このほか,文部科学省では,家庭や地域の協力を得て,ボランティア活動などの道徳性を養うための体験活動を行う「道徳教育体験活動推進事業」を実施しています。

 大学については,(財)内外学生センターにおいて,ボランティア情報コーナーを開設してボランティア情報を提供するなど,学生ボランティア活動に対する支援を行うとともに,国立大学においては,ボランティア養成カリキュラムの開発,講座などの開設及び情報提供,相談窓口の設置などの事業を実施しています。


(4) 青少年の地域における奉仕活動・体験活動の推進

 地域での奉仕活動・体験活動の推進のため,「新子どもプラン」の一環として,「子ども放課後・週末活動等支援事業」,「子どもセンター」,「学校と地域を通じた奉仕活動推進事業」,「省庁連携子ども体験型環境学習推進事業」などの施策を実施しています。

 このほか,平成13年から,独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センターに,「子どもゆめ基金」が創設され,民間団体が行う体験活動等に対する助成が行われています。



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