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第1部   新しい時代の学校〜進む初等中等教育改革〜
第5章  諸外国の初等中等教育改革
第7節  韓国
2  実践を重視する「仁性教育」


 韓国の学校教育では,しつけや人格形成のための教育,思想・政治面の教育を含む徳育が「仁性教育」とよばれ,重要な教育活動として位置付けられています。この仁性教育では近年,これまでの訓話や知識中心の教育から奉仕活動や生活体験などの実践重視の教育へと変えていこうとする政策が採られています。

 韓国でも青少年問題が近年深刻化し,犯罪や非行の増加に加え,校内暴力やいじめといった問題も指摘されるようになっています。こうしたことも仁性教育の重視につながっていると見られます。

 仁性教育は,基本的な生活習慣,自我の確立,親孝行などの伝統的な倫理・礼節,共同体意識の形成などがその内容とされ,教科では小学校第1・2学年の「正しい生活」,第3学年以上の「道徳」(週1〜2時間)が中心となっています。また,教員の訓話や生活指導,「特別活動」(週1〜2時間)における学校行事,社会奉仕活動などを通して行われています。公立学校では宗教教育は禁じられています。

 特別活動で行われる社会奉仕活動は,福祉施設への慰問や作業,交通安全などのキャンペーン活動への参加,災害救助や環境保護活動など多様で,時間配分や内容は学校が決めます。また,体験学習の機会を増やすために,2003年までに全国に1,200か所の自然研修,キャンプ場を作る計画も立てられています。


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