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第1部   新しい時代の学校〜進む初等中等教育改革〜
第5章  諸外国の初等中等教育改革
第5節  ドイツ
2  宗教の授業は必修


 近年,青少年犯罪,校内暴力が増加の一途をたどり,いじめが深刻化するなど,青少年に対する徳育の重要性が以前にも増して強調されています。

 ドイツの公立学校では,一部の州を除いて宗教の授業が必修となっていて,学校教育における徳育の中心的役割を担っています。州の憲法又は学校法において学校教育の一般的目標として,「神への畏敬,隣人愛,人類の連帯と平和の希求,民族及び郷土への愛,道徳・政治的責任,職業・社会的能力の確保,自由で民主的な精神」(バーデン・ヴュルテンベルク州憲法)等が規定されている例がありますが,宗教の授業ではこうした価値観や意識態度を養う教育が行われます。また,信仰する宗教の授業が提供されない場合や信条などにより宗教の授業を受けないことも認められており,その場合は,宗教の授業の代わりに「倫理」「価値と規範」等の授業が行われています。

 また,すべての州で郡や市町村の教育行政機関にスクールカウンセラーが置かれ,いじめや校内暴力などで学校が対処しきれない問題を抱える生徒の心理面での相談にのっています。スクールカウンセラーは通常,心理学の専門家ですが,宗教関係者が犯罪や暴力を受けた生徒の心のケアに当たることもあります。

 ボランティア活動に関連する動きとしては,最近,州政府などが青少年の参加を積極的に奨励しており,ニーダーザクセン州等一部の州は社会奉仕の日を設け,児童生徒に授業への出席を免除して奉仕活動に参加することを認めています。


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