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第1部   新しい時代の学校〜進む初等中等教育改革〜
第3章  豊かな心の育成に向けて
第2節  今の子どもたちの状況
1  子どもたちの心や生活のありよう


{1}情報通信機器の普及と子どもたちのコミュニケーションに関する状況

 携帯電話,パーソナル・コンピュータ(パソコン)などの情報通信機器が急速に普及していることを背景に,特に中学校から高等学校を中心に,多くの子どもがこうした情報通信機器を所有し,コミュニケーションに積極的に使用していることが各種の調査などから明らかになってきています( 表1-3-1 , 表1-3-2 参照)。このような情報通信機器の普及は,子どもたちを含め私たちの生活を豊かにしてくれる可能性を有している一方,性や暴力に関する有害な情報への接触や,いわゆる「出会い系サイト」の利用を通じた犯罪被害の増加などの問題も生じています。

表1-3-1 子どもたちが持っているもの

表1-3-2 携帯電話・PHSの使い道

{2}生活体験や自然体験と子どもたちの道徳観・正義感

 子どもたちが望ましい人間性や社会性をはぐくむ上で重要な,様々な体験を得る機会や場が不足していることが指摘される中,自然の偉大さや美しさなどに出会ったり,現実の社会に直面し人とかかわったりするなどの多様な経験を得ることにより,自分で考え行動する力を培うとともに,美しいものに感動する心や他人に対する思いやりなどの感性や心をはぐくむことが一層重要となっています。調査結果においても,こうした生活体験や自然体験が,子どもたちの望ましい道徳観や正義感などの醸成に結びつくことが示されています( 図1-3-1 参照)。

図1-3-1 子どもの体験活動等に関するアンケート調査

{3}子どもたちの目的意識や意欲

 社会状況や価値観の変化等により,子どもたちが自らの将来に対して抱く目的や意欲に関する変化が指摘されています。調査結果によれば,アメリカや中国と比較して,我が国の青少年が自らに対して抱くイメージはより否定的であるほか,将来の目標についても,社会への貢献などに関する目的意識や意欲が低い状況が示されています( 表1-3-3 , 表1-3-4 参照)。

表1-3-3 自己評価

表1-3-4 人生目標

{4}子どもたち自身から見た同世代の問題点

 子どもたち自身が同世代の人達について抱く意識調査によれば,同世代の人たちについて,「自己中心的である」,「自分の感情をうまくコントロールできない」,「忍耐力がなく,我慢ができない」など,個人が社会の中で生活するのに必要な人間性や社会性などが十分身に付いていないと考えている子どもたちが多いことが明らかになっています( 表1-3-5 参照)。

表1-3-5 同世代の人たちについて問題だと思う点(20歳未満対象)

{5}子どもたちと他人や社会とのかかわり

 こうした問題点が指摘される一方現在の子どもたちの間には,他人の気持ちを理解したいという意識が強いということを示す調査結果もあります( 表1-3-6 参照)。

表1-3-6 人の気持ちが分かる人間になりたい(小・中学生別)

 また,普段から地域の人たちとのふれあいが多いほど,土曜日や日曜日などに地域におけるボランティア活動などに参加したいという意向が強いという調査結果があります( 図1-3-2 参照)。

図1-3-2 地域の人たちとのふれあいの多少と毎週土日が連休になったときの地域活動への関心

 平成14年4月から,完全学校週5日制が実施されている中で,地域における体験活動の充実を図るなど,土曜日や日曜日に様々な取組を実施することが,子どもたちの豊かな心を育成する観点からも求められています。


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