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第1部   新しい時代の学校〜進む初等中等教育改革〜
第2章  確かな学力の向上を目指して
第4節  確かな学力の向上を目指した取組の充実
2  各学校における取組


 全国の各学校において,これまでも確かな学力の向上に向けた積極的な取組が数多くなされていますが,例えば,{1}選択学習を活用し,子どもの興味・関心を引き出す,{2}授業の時間割などを工夫し,効果的な学習時間の設定・活用をする,{3}習熟度別指導,少人数指導など指導体制の工夫・改善を図る等多様な活動が展開されています。

 今後ともこうした取組みが全国の各学校に広がり,各地域や学校の実情を踏まえながらその教育活動を改善・充実していくことが期待されます。

■創意工夫を生かして選択教科を設定している例

【岐阜県恵那市立恵那西中学校】

 生徒の多様な特性に対応した学習指導の実現を目指し,多様な選択教科を開設しています。このうち英語については,英語を基礎からもう一度学習したい,英語力に磨きをかけたいなど,生徒一人一人の希望に合わせた内容に取り組むことができます。

<3年生の選択教科の例>

英語A:GROW UPコース

 1・2年で学習したことを学び直し,反復練習を通して基礎・基本の確実な定着を目指す補充コース

英語B:CHALLENGEコース

 英語検定に挑戦するために必要な力(リスニングなど)を身に付けるための学習を行うコース

英語C:BRUSH UPコース

 映画の字幕づくりや会話の作成,物語の読み取りなどを行う発展コース


【岐阜県岐阜市立加納中学校】

 理科の選択教科において,必修教科で学んだことをもとに自分の興味・関心などに応じて自由課題研究を行っています。

<3年生の選択教科の例>

『自然再発見コース』

○ねらい

 基礎的・基本的な内容についての理解や観察や実験の技能を更に確かなものにするとともに,身の周りの自然事象を科学的に見つめなおしていこうとする能力と態度を育てる。

○学習活動

第1次(年度前半):共通課題学習

●基本操作の技能の習得(実験器具の操作,観察・実験の技能)
●課題解決能力の育成(課題追究の仕方,学び方)

第2次(年度後半)個人課題追究

●自由課題の設定
●自由課題の追究計画の作成
●実践・結果のまとめ
●自分たちの生活を見つめ直す




■柔軟な時間割を編成している例

【宮城県瀬峰町立瀬峰中学校】

 新しい学習指導要領のねらいを実現するため,柔軟な時間割の編成や始業前等の学習の充実に取り組んでいます。

<年間7期の基本時間割の設定>

 選択教科と「総合的な学習の時間」をより充実したものとするために,それぞれについて必要な期間に重点を置いた時数配分ができるようにしました。

表1-2-20 第3学年授業時数の例

<日課表の改善充実>

{1}読書会:朝の読書活動を全校生徒対象に実施
{2}計算ドリル・漢字ドリル:読み書き,計算の習熟を図るドリル学習を進める
{3}自学の時間:生徒が1日の学習内容を振り返り,自学することにより,基礎・基本を定着させる。

表1-2-21 日課表

■指導体制・指導方法を工夫している例

【札幌市立山鼻南小学校】

 「学年共同担任」の考え方を中心に多様な指導形態の工夫改善を行っています。

<学年共同担任とは>

 学年全員の担任の持ち味を生かし,複数の目で一人一人の子どもにかかわり,子どもの良さを見いだし,育て伸ばすという指導の基本的考えです。

<指導形態>

{1}学年2学級を2人で指導
{2}1学級を2人で指導
{3}学年2学級を4つに分け,4人で指導
{4}学年2学級を3つに分け,3人で指導し,一人をフリーにといったように,子どもの実態や学習内容等により様々な指導体制に取り組んでいます。


【静岡県榛原町立榛原中学校】

 生徒の希望を尊重しつつ,教師と相談した上で,習熟度別授業を行っています。

<実践例:2年生数学>

{1}形態
 2学級を3つの学習集団((ア)じっくりコース,(イ)普通コース,(ウ)バリバリコース)に分けて,それぞれ補充的な学習や発展的な学習などを充実させた授業を実施します。
{2}学習集団形成時の留意点
 テストの得点によって機械的に集団を分けるのではなく,(ア)生徒自身に得意な学習活動・分野等を自己評価させて,所属集団の希望をとったり,(イ)一人一人と担当教師がカウンセリングを行ったりするなどして決定しています。
{3}成績
 どのコースも成績は伸びていますが,特に「じっくりコース」の伸びが顕著です。

■学習活動・目標を具体化し,基礎・基本の定着を図った事例

【熊本県熊本市立城東小学校】

 学習指導要領に示す基礎・基本を確実に身に付けさせるため,子どもたちが授業で学んだ内容の習熟度を自己評価できるチェック表を作成するなどしています。

<実践例(3年生算数)>

{1}学習指導要領の内容をまとめた「基礎・基本一覧表」を作成 {2}一覧表に基づき,基本問題を作成 {3}子どもが基本問題の結果をもとに自己評価できるよう,子ども用の単元チェックリストを作成 {4}{1}〜{3}の結果をもとに特に繰り返し学習を必要とする内容を各学年ごとに洗い出し,教科書の学習とは別に時間を設けて繰り返し学習を実施 {5}学習の終わりに振り返りを行い,その時間の自分の頑張りや不十分であったことなどを確かめて,次の時間の学習計画を子ども自身が立てる。




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