ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第10章  国際化・情報化への対応
第2節  IT革命への対応
8  分野横断的課題



(1) 「情報化の影の部分」への対応

 いわゆる「情報化の影の部分」としては,個人の孤立化や人間関係の希薄化,自然体験・社会体験の不足,体力の低下,いわゆる有害情報の氾濫,ネットワーク上のモラルやルールの問題,デジタル・ディバイドの発生などが指摘されています。このため,文部科学省としては,情報そのものを主体的に収集・判断などできる能力(情報活用能力)を育成する情報教育の推進,「心の教育」の充実,教員の資質の向上,運動部活動の充実,「全国子どもプラン」などによる体験活動の実施,有害情報への対応などを行っています。

 また,いわゆるデジタル・ディバイドの防止・解消については,国内的には,放送大学,専修学校,公民館などを活用しているところであり,国際的にも,ITを活用した国際教育協力を推進しています。


(2) ITを活用した国際教育協力の推進

 昨年九州・沖縄サミットで採択された「グローバルな情報社会に関する沖縄憲章」にも明記されているように,国際的な情報格差(デジタル・ディバイド)の解消は喫緊の課題となっており,アジアの一員であり,かつ世界第二の経済大国でもある我が国として,アジアをはじめとした世界の開発途上国への国際協力を積極的に進める必要があります。

 教育分野においては,ITの導入により,柔軟で効率のよい教育プログラムの構築が可能になってきており,これを適切に利用することにより,教育に大きな進歩をもたらすことができると考えられます。年々高まりつつある開発途上国の要請にこたえてITに関する教育協力を行っていくことは,開発途上国とともに学び,進歩することを通じて,我が国の教育・研究にも良い影響を及ぼすことになります。

 こうした観点から,文部科学省は以下のような施策を推進しています。

{1} 開発途上国のニーズの把握と的確な支援を行うための体制づくり
・シンポジウムの開催や現地の開発調査などを通じ,開発途上国のニーズを把握
・開発途上国に教育政策アドバイザーを派遣し,途上国自らがIT教育政策を立案し,推進していくことを支援

{2} 国際的な遠隔教育に関する協力の推進
・アジア地域の人材育成に資するため,関係機関などと連携し,遠隔教育による対アジア教育協力を推進
・日本語教育教材用素材などを収集し,インターネットを通じて提供する総合ネットワーク・システムの構築を推進

{3} 初等中等教員に対するIT研修などの支援
・ユネスコに信託基金を設置し,アジア・大洋州諸国の初等・中等学校教員・関係者などを対象に,IT教育研修を実施
・開発途上国のITの教育利用に関して指導的立場にある初等中等教育教員を対象に我が国において研修を実施)

前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ