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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第10章  国際化・情報化への対応
第2節  IT革命への対応
4  専門的で創造性豊かな人材の育成に向けて



(1) IT革命を担う人材の育成

 情報化の進展に伴い,高等教育機関における高度な情報技術者・研究者の養成が極めて重要となっています。このため,国立大学などにおける情報関連学科などの整備を進めてきており,平成13年度においては,2大学において情報関連の大学院研究科などの新設を行うとともに,5大学において情報関連の専攻を設置し,また,1高等専門学校において学科改組を行いました。

 また,情報分野における産学共同での教育プログラム開発,実施も行っています。

 さらに,一般情報処理教育の充実を図るため,国公私立を通じた情報処理教育施設・設備などの整備を行うとともに,大学,高等専門学校で情報処理教育を担当する教員を対象とした講習会の開催を行うなど,教員の資質向上に努めています。

 このほか,専修学校においても,IT関連分野に適応した高度な人材育成を図るため,平成13年度から産学連携により,先進的なカリキュラムや教材などの開発を行う「専修学校ITフロンティア教育推進事業」を実施するとともに,情報処理関係設備の整備を推進するなど,IT人材育成のための体制を積極的に整備しています。


(2) 高等教育におけるITの導入・活用と環境の整備

 高等教育においては,教育内容・方法の改善・充実をはじめとする様々な改革を進めているところですが,その一環として,各種のメディアを活用する取組が進められています。

 また,大学審議会においては,平成12年11月に答申「グローバル化時代に求められる高等教育の在り方について」が取りまとめられ,その中で,大学教育におけるインターネットなど情報通信技術の積極的な活用について提言を行いました。

{1} 高等教育機関における取組

 情報通信技術の発展に伴い,衛星通信やISDN回線などによるテレビ会議システムを利用した遠隔教育を実施する大学が増えています。例えば,複数の大学や分散キャンパスの間で合同授業やシンポジウムを行うなどの取組が進められています。また,インターネットにより学習情報を提供したり,電子メールでの情報交換を行ったりする大学も増えています。

{2} 活用を促進するための取組

 高等教育におけるメディア活用の中核的機関であるメディア教育開発センターでは,メディアを活用した教育の内容・方法などの研究や教材開発などを行っています。

 また,文部科学省では,平成8年から大学などを衛星通信で結ぶ「スペース・コラボレーション・システム事業」を実施しており,現在,123機関に,148局が整備されています( 図2-10-7 )。

■図2-10-7■スペース・コラボレーション・システム(SCS)事業

 さらに,文部科学省では,平成13年3月に制度改正を行い,通学制の大学においては,卒業に必要な124単位のうち60単位まで,通信制の大学においては,卒業に必要な単位すべてをインターネットを利用して取得可能とし,また,外国の学校が行う通信教育を我が国で履修することにより,当該外国における16年の教育課程を修了した者に,我が国の大学院への入学資格を認めることとしました。

 このほかにも,私学助成において,マルチメディア装置や学内LANの整備の推進をはじめ,私立大学における高度情報化への各種の取組に対する支援を行っています( 図2-10-8 )。

■図2-10-8■私立大学等における高度情報化への支援


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