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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第9章  文化による心豊かな社会の実現に向けて
第4節  文化財の保存と活用
4  無形文化財,民俗文化財の継承と発展



(1) 無形文化財

 国は,能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎などの演劇・音楽,陶芸・染織などの工芸技術などの無形の文化的所産のうち重要なものを重要無形文化財として指定し,あわせてこれを高度に体現する者を保持者又は保持団体として認定しています。平成13年7月には,芸能分野では「一中節三味線(いちゅうぶししゃみせん)」など3件,工芸技術分野では「釉裏金彩(ゆうりきんさい)」など2件を重要無形文化財に指定し,9名を重要無形文化財の保持者(いわゆる「人間国宝」)に認定しました。さらに,芸能分野では,重要無形文化財「雅楽(ががく)」など4件について,保持者の団体の構成員として112名を追加認定しました。

 文化庁では,重要無形文化財(各個認定)の保持者に対し,技の錬磨向上と伝承者の養成のための特別助成金を交付するとともに,保持者の団体又は保持団体などが行う伝承者養成事業に対して補助を行っています。

重要無形文化財「土佐典具帖紙」保持者 濱田幸男氏

重要無形文化財「能シテ方」保持者 片山博太郎氏

重要無形文化財「色絵磁器」保持者 酒井田柿右衛門氏


(2) 民俗文化財

 民俗文化財の指定については,平成12年12月に,「渡辺学園裁縫雛形(さいほうひながた)コレクション」(東京都)など2件を重要有形民俗文化財に新規・追加指定し,「羽田のお山がけ」(宮城県)など11件を重要無形民俗文化財に指定しました。

 民俗文化財は,日常生活に基盤を置くものであり,近年,急激に消滅変貌する傾向にあります。このため,文化庁では,次のような事業に補助しています。

{1} 重要有形民俗文化財の修理や収蔵施設等の設置
{2} 重要有形民俗文化財の使用法等の復元・調査・事業
{3} 地方公共団体が行う有形・無形の民俗文化財の調査事業
{4} 地方公共団体が行う無形の民俗文化財の保存・伝承事業や民俗文化財の活用事業
{5} 重要無形民俗文化財で使用する用具や衣装,施設の修理など伝承基盤整備事業
{6} 伝統的な地域の暮らしを記録した写真資料のデジタル化を行い,ふるさとの伝承電子図鑑(CD-ROM)を作成する事業
重要有形民俗文化財「渡辺学園裁縫雛型コレクション」


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