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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第7章  研究開発システム改革の推進
第1節  競争的かつ流動的な研究開発システムの構築
1  競争的な研究開発環境の整備


 科学技術システム改革においては,研究者が研究機関の外部から競争的資金を獲得することに加え,研究機関の内部でも競争的な環境を醸成するなど,あらゆる局面で競争原理が働き,個人の能力が最大限に発揮される研究環境の整備が重要です。


(1) 競争的資金の拡充

 競争的資金は,研究者等から提案された研究開発課題について,事前審査を経て配分される資金であり,研究者の研究費の選択の幅と自由度を拡大し,競争的な研究開発環境の形成に貢献する重要なものです。このため,科学技術基本計画においては,計画期間中に競争的資金の倍増を目指すことが掲げられています。

 また,競争的資金の効果を最大限に発揮させるためには,公正かつ透明な評価の実施等の改革が不可欠であり,競争的資金の倍増とともに徹底することが掲げられています。

 文部科学省においては,科学研究費補助金,戦略的基礎研究推進事業,科学技術振興調整費等の我が国を代表し特色ある競争的資金の倍増を目指すとともに,効果が最大限に発揮できるよう評価等の改革を図り,競争的な研究開発環境が構築されるよう努めています。

 なお,競争的資金においては,優秀な研究者,研究支援者等を雇用できるよう従来から措置していたところですが,さらに,科学研究費補助金において平成13年度より博士課程学生についても研究支援者として研究機関が雇用できるよう制度改善を図ったところです。今後も,競争的資金が,研究現場において,より有効に活用されるよう制度の改善,周知に努めていくこととしています。

■図2-7-1■国の科学技術関係予算に占める競争的資金の割合(日米比較)(平成12年度科学技術庁調べ)


(2) 間接経費の導入

 競争的資金の拡充によって,直接に研究に使われる経費は増加しています。競争的資金をより効果的・効率的に活用するために,研究の実施に伴う研究機関の管理等に必要な経費を手当する必要があります。

 そのため,第2期科学技術基本計画においては,競争的資金を獲得した研究者の属する研究機関に対して,研究費に対する一定比率(当面30%程度)の間接経費を配分することが盛り込まれています。これにより競争的資金を獲得した研究者の研究開発環境の改善や研究機関全体の機能の向上に活用されることが期待されています。

 また,競争的資金に伴う間接経費を獲得した研究機関には,間接経費の使途の透明性が保たれるよう,間接経費の使用結果を,競争的資金配分機関に対して報告することが求められますが,研究機関間の競争を促し,研究の質を高める観点から,複数の競争的資金を獲得した場合に,それに伴う間接経費をまとめて使用するなどの効率的かつ柔軟な運用が認められています。

 文部科学省としても,平成13年度から代表的な競争的資金の一部の課題について間接経費を導入しており,各省間で,整合性をとりつつ適切に活用していくため,関係府省において協力し,執行方法に関し各省に共通の事項を定めた「競争的資金の間接経費の執行に係る共通指針」を策定しました。今後は間接経費の一層の拡大を図っていくこととするとともに,間接経費の効果的かつ効率的な活用及び円滑な運用に努めていきます。

■表2-7-1■競争的資金の概要(文部科学省における制度)


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