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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第6章  科学技術の戦略的重点化
第6節  原子力の研究開発の推進
8  放射線利用の普及及び放射性廃棄物対策


 放射線は,適切に管理しながら使うことで社会に多くの便益をもたらすものです。実際に,医療,工業,農業,研究等幅広い分野で放射線が利用され,私たちの生活の向上に役立っています。

 各分野における放射線利用の一例を挙げれば,まず医療分野において,X線CT等による診断や,X線,ガンマ線等を利用したがん治療が既に実用化されています。現在,陽子線や重粒子線を用いたがん治療の研究が,放射線医学総合研究所や筑波大学等において進められています。また,工業分野では,製品の非破壊検査や高分子材料等の改質などに,農業分野では農作物の品種改良や害虫駆除などに放射線が用いられています。今後とも放射線利用に関する研究開発を進めつつその普及を図っていくことが重要です。

 また,放射線利用や原子力関連の研究等に伴って発生する放射性廃棄物対策も重要な課題です。これらの廃棄物は,現在のところ日本原子力研究所や日本アイソトープ協会などの事業所で安全に保管・管理されていますが,その最終処分に至る道筋が確立されていません。この問題に関して,平成10年に原子力委員会から処理処分に関する基本的考え方が示され,主たる発生者である日本原子力研究所,日本アイソトープ協会及び核燃料サイクル開発機構を中心に検討が進められてきました。12年12月には,その検討結果を踏まえ,処分地の立地など処分事業の詳細に関する調査や本問題に関する普及啓発活動を行うため,(財)原子力研究バックエンド推進センターが設置されました。


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