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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第3章  高等教育の多様な発展のために
第3節  大学入学者選抜の改善
2  特色ある多様な入学者選抜の実現



(1) 各大学における入学者選抜の工夫・改善

 各大学の入学者選抜においては,評価尺度を多元化・多様化し,受験生の能力・適性等を多面的に判定する方向で改善に努めることが重要です。そして,このことに関して近年,学力検査だけでなく,面接,小論文,実技検査,リスニング等を実施する大学や,推薦入学,帰国子女・社会人等を対象とする特別選抜や専門高校・総合学科の卒業生を対象とした選抜を導入する大学が多くなってきています( 図2-3-6 )。

■図2-3-6■平成13年度国公立大学入学者選抜の概要(募集人員別)

 なお,近年,高等学校における活動を評価した書類,本人が書いた志望理由書や高等学校以降の活動報告書等及び面接を組み合わせて多面的かつ総合的に評価する選抜として,アドミッション・オフィス入試が増加しており,平成13年度入試では207の国公私立大学で実施されています。


(2) 大学入試の改善

 大学入学者選抜の在り方は,高等教育のみならず高等学校以下の教育にも大きな影響を及ぼすものであり,常に最善の方途を見出すべく不断の努力を行うべき重要な課題であるとの認識の下に,これまでにも,臨時教育審議会や中央教育審議会等において様々な提言が行われてきました。

 大学審議会(現中央教育審議会大学分科会)においても,平成12年11月に「大学入試の改善について」の答申が公表されました( 図2-3-7 )。

■図2-3-7■大学審議会答申「大学入試の改善について」の概要

 この答申では,いわゆる「大学全入時代」を見据え,高等学校教育と大学教育との円滑な接続を実現すること及び入学後の教育との関連を十分に踏まえた上で,それぞれの大学にふさわしい大学入試の改善を図る観点から,

{1} 一度失敗しても再挑戦できる,やり直しのきく入試システムの構築を今後の大学入試が目指す方向として位置づけたこと
{2} 今後のいわゆる「大学全入時代」を見通し,教科・科目の成績だけでなく,論理的思考能力や言語的表現能力など「大学で学ぶ力」を判定することが必要であるとしたこと
{3} 大学が特色を持ち,それぞれの理念,目標等に応じた教育を施す観点から,入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)の明確化と入試専門組織の整備が必要であること
{4} 大学進学後に幅広い大学教育にふれながら自らの能力・適性等に基づき専攻分野を決定することができるよう,募集単位を大くくり化すること

などが提言されており,各大学においては,これらの提言を踏まえた積極的な大学入試の改善への取組が期待されています。


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