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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第3章  高等教育の多様な発展のために
第2節  高等教育の質的水準の向上に向けて
2  社会に開かれた高等教育



(1) 多様な学習ニーズへの対応

 今後,大学には,多様な世代の学習ニーズにこたえることのできる生涯学習機関としての機能を強化していくことが求められています。そのため各大学においては,以下のような取組が進められています。

{1} 夜間学部・大学院の設置や,学生の都合に合わせて昼間・夜間の両方に授業を行う昼夜開講制の実施
{2} 特定の授業科目やコースだけを履修して単位を取得できる「科目等履修生」の受入れ

(2) 地域社会や産業界との連携・交流

 大学と地域社会や産業界の連携・交流の強化を図ることは,大学がその知的資源をもって積極的に社会の発展に貢献するために極めて重要となっています。このような観点から,平成10年10月の大学審議会答申においても,地域社会や産業界との連携・交流の推進について提言されており,各大学の積極的な取組が期待されます。

(ア) 社会人再教育の推進

 技術革新の進展や産業構造の変化に伴い,職業人が大学院など高等教育機関において継続的に教育を受け,生涯にわたり最新かつ高度の知識・技術を修得することが重要になっています。

 また,生涯学習社会が進展する中,このような教育を推進することは,大学等の社会的責務であるとともに,教育研究の多様化・活性化など高等教育の改革を進める上でも重要な課題です。

 このため,各大学等において,社会人の受入れを促進するために,{1}社会人特別選抜制度の導入,{2}昼夜開講制の採用や夜間大学院の設置,{3}科目等履修生制度の活用など,弾力化された制度の活用を図りつつ,色々な試みが実施されています。

 平成12年度から,高度専門職業人の養成に特化した修士課程(専門大学院)の設置や大学院修士課程1年制コース・長期在学コースの設置を可能とし,社会人を対象とした大学院教育の一部を本校以外の場所で行ういわゆるサテライト教室についても,昼夜開講制,夜間大学院以外の大学院においても設置を可能としました。さらに大学設置基準を改正し,平成13年度から,通信制の大学については卒業に必要な124単位すべてを,通学制の大学についても最大60単位まで,インターネットを利用した授業により単位の修得を可能とし,社会人の高等教育のアクセスが容易になりました。

 また,平成13年度予算において,長岡技術科学大学大学院工学研究科をはじめ4大学院において社会人ブラッシュアップ教育対応講座を新設するとともに,企業と大学の学部や大学院が共同して行う教育プログラムの開発のための経費を,電気通信大学をはじめ4大学院に措置しました。

(イ) インターンシップの推進

 学生が在学中に自らの専攻,将来のキャリアに関連した就業体験を行うインターンシップは,教育の改善・充実及び学生の学習意欲の喚起,高い職業意識の育成などの意義を有するものです。大学等においては,積極的にインターンシップに取り組んでおり,インターンシップを実施している大学等は年々増加しています( 図2-3-4 )。

■図2-3-4■インターンシップ実施状況

 文部科学省では,インターンシップに取り組む大学等に対する財政的支援を行うとともに,インターンシップの一層の推進を図るための調査研究を行い,ガイドブックや事例集を作成・配布しています。

 また,インターンシップの拡大に伴い,受入先の確保が重要な課題となっていることから,公的機関へ積極的な受入れを要請するとともに,平成11年度から,文部科学省においても,大学等の学生を受け入れ,インターンシップを実施しています。


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