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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第1章  生涯学習時代の社会教育の活性化に向けて
第6節  学習成果の評価・活用とボランティア活動等の充実
3  ボランティア活動の支援・推進方策


 文部科学省では,生涯学習の振興の観点からボランティア活動の支援・推進を図るため,青少年から高齢者に至るあらゆる層の人々を対象に,各種の施策を実施しています。

 また,平成13年6月に学校教育法及び社会教育法の改正を行い,ボランティア活動など社会奉仕体験活動の充実を図ることとしています。

 あわせて,文部科学大臣は平成13年4月に中央教育審議会に対し「青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策について」諮問を行いました。中央教育審議会では生涯学習分科会を中心に,{1}初等中等教育段階までの青少年に対し,学校内外を通じた様々な奉仕活動・体験活動を充実するための方策,{2}初等中等教育を終了した18歳以降の青年が,様々な分野において奉仕活動を行えるような社会的な仕組みづくり,{3}社会人が幅広く奉仕活動等を行うことのできる環境づくりの三つの具体的な事項について検討を行っています。


(1) 学校におけるボランティア教育の推進

 小・中・高等学校においては,他人を思いやる心を育てるとともに,生活体験が希薄化している子どもたちに勤労の尊さを認識させ,社会に奉仕する精神をはぐくむために,地域の清掃活動,高齢者福祉施設におけるボランティア活動など社会奉仕体験活動が行われてきています。

 新しい学習指導要領では,「総合的な学習の時間」や道徳,特別活動などの中で,ボランティア活動などの体験活動を行うことを明示し,学校教育におけるボランティア活動をより一層充実させる内容としています。また,高等学校においては,平成10年3月に関係省令を改正し,ボランティア活動などを含む学校外での多様な活動を,校長の判断により,単位として認定することができるようになりました。

 このほか,文部科学省では,平成12年度から,家庭や地域の協力を得て,ボランティア活動などの道徳性を養うための体験活動を行う「道徳教育体験活動推進事業」を実施しています。

 大学については,(財)内外学生センターにおいて,ボランティア情報コーナーを開設してボランティア情報を提供するなど,学生ボランティア活動に対する支援を行うとともに,一部の国立大学においては,ボランティア養成カリキュラムの開発,講座などの開設及び情報提供・相談援助窓口の設置などの事業を実施しています。

 また,平成11年3月に取りまとめられた「学生のボランティア活動の推進に関する調査研究協力者会議」の報告書では,{1}正課教育における評価の在り方,{2}学内における情報提供・相談体制の整備,{3}ボランティア養成講座などのプログラム,{4}大学と受入機関,ボランティア団体,地域行政との連携の強化など,大学における今後の推進方策が提言されています。


(2) 生涯学習ボランティア活動などの支援・推進

 生涯学習振興の観点から,ボランティア活動の一層の支援・推進を図るため,平成12年度から,まだボランティア活動を始めていない人々を対象に,活動への参加を呼び掛ける「生涯学習ボランティア推進フォーラム」を開催しています。

 また,独立行政法人国立女性教育会館に「全国ボランティア情報提供・相談窓口」を開設し,これからボランティア活動を始めようとする人々に対し,電話やインターネットなどを利用した情報提供・相談事業を実施しています。

 さらに,地域におけるボランティア活動を総合的に推進するため,地域でのボランティア活動の推進拠点となる生涯学習ボランティアセンターの開設や,ボランティアコーディネーターの資質向上を図るなど,ボランティア活動推進の中核的役割を果たすコーディネイトシステムの整備充実を図る事業を実施する都道府県に対し,助成を行っています。

 また,独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター,独立行政法人国立青年の家及び独立行政法人国立少年自然の家では,ボランティア活動に積極的に参加できる機会や場の整備などを図るとともに,ボランティア活動に対する関心を高めるため,指導者の養成や研究協議会を開催するなど青少年ボランティアを育成するための事業を実施しています。

 独立行政法人国立科学博物館では,大学や博物館等教育研究機関の職員,企業等の研究者・技術者等で,自然科学や科学技術の実験や講演を希望する者をサイエンスボランティアとして登録し,その情報をインターネットで科学系博物館,社会教育施設等へ提供しています。


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