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第1部   21世紀の教育改革
  教育改革Q&A
  Q12


QUESTION
 大学への「飛び入学」制度が話題になっていますが,「飛び入学」制度とは,どのような制度ですか。

ANSWER
 大学への「飛び入学」制度とは,高等学校を卒業していなくとも,特定の分野において特に優れた資質を有する者については,17歳以上であれば大学に入学することができる制度です。今までは,数学及び物理学の分野において特に優れた資質を有する者が対象でしたが,今回の法律改正により,数学及び物理学の分野に限らず,大学が定める分野において特に優れた資質を有する者が対象となります。

○飛び入学制度の趣旨について

 これまでの我が国の教育は,平等性を重視するきらいが強過ぎたことが指摘されており,一人一人の能力・適性に応じた教育を進め,その能力を伸ばしていくことが重要です。

 平成9年6月の中央教育審議会の第2次答申においても,稀有な才能を持った子どもたちのための教育上の例外措置として,大学入学年齢の特例を設け,学校制度の弾力化を図ることが提言されました。これを受け,同年7月に,高等学校に2年以上在学し,数学又は物理学の分野において特に優れた資質を有する者に大学入学を認めることとする制度改正を行いました。

 さらに,一人一人の能力・適性に応じた教育をより一層進め,その能力を伸ばしていくため,13年7月に学校教育法を改正し,数学及び物理学の分野に限らず大学の定める分野において特に優れた資質を有すると認められる者について,大学に入学させることができることとし,平成14年4月からの入学者より適用することとしました。

○飛び入学を実施できる大学について

 すべての大学において,飛び入学を実施できるわけではありません。飛び入学を実施できる大学は,飛び入学を実施する分野に関する教育研究が行われている大学院が置かれており,その分野における特に優れた資質を有する者の育成を図るのにふさわしい教育研究上の実績及び指導体制を有するものに限られます。

○今までの飛び入学の実績について

 飛び入学を実施している大学とその概要は,以下の通りです。

 <千葉大学(国立・千葉市)>

実施時期:平成10年度より実施
実施学部:理学部・工学部(平成10年度は工学部のみ)
実施分野:物理学
入学者数:平成10年度から13年度 各3名

 <名城大学(私立・名古屋市)>

実施時期:平成13年度より実施
実施学部:理工学部
実施分野:数学
入学者数:平成13年度 4名

 実際,千葉大学で出題された問題は,以下のようなものです。

 みなさんもチャレンジしてみて下さい!

・今年の夏,米国の火星探査機マーズパスファンダーが火星表面に軟着陸し,かつて火星表面に多量の水が存在していたという情報をもたらしました。この情報が正しいとして,火星の表面から多量の水が失われた原因や理由について,いろいろな側面から自由に考え,それらの根拠や妥当性を示しながら筋道を立てて記述して下さい。

 例えば,地球には現在も多量の水が存在するという事実と対比するなどして記述してもよいでしょう。また,自分が考えた仮説の妥当性を地球上で調べるためにはどうすればよいかについて述べることも意義があります。

 なお,必要と考えられる数値などが不明なときは,検査室に備えてある資料などで調べるか,妥当な範囲で自分で自由に仮定して計算や議論を行ってください。

(平成10年度出題)

・「温度」については,子供のころから「熱い」「冷たい」などという日常の経験を通して何気なしに理解しているような気がします。しかし,いったい温度とは何なのか,よくよく考えてみるとよく分からないのが本当のところではないでしょうか。

 水に「熱」を加え,その「温度」をアルコール温度計で測ると「熱く」なっていることが分かりますが,アルコール温度計で測っている「温度」は一体「何」を測定しているのか,などを順々に考えて行くことは「温度」を理解する上で役に立ちます。

 また,大気のない惑星の“気温”など,「温度」が「あるのか,ないのか」,日常の経験からでは一寸分かりにくい対象もあります。これらの様々な事柄を理解しようとすると,「温度」について一歩踏み込んで理解することが必要のようです。

 いったい「温度」とは何なのか,自分なりに考え,君たちの考えが君たちの友達にも十分わかるように説明してください。「温度」の意味を考える場合,自分がどのような点で「分からない」のかを整理し,それらを記述しても構いません。

 また,「温度」を理解する上で役に立ちそうな現象や事柄をその理由とともに挙げるという方法を用いても構いません。

(平成11年度出題)


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