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第1部   21世紀の教育改革
第6章  生涯学習社会の構築
第2節  教育の情報化(IT革命への対応)
1  基本的考え方



(1) IT革命の動向

 近年,情報通信分野においては,技術革新がめざましく,世界的に情報関連機器が急速に普及しているほか,回線の高度化も進んでいます。このような状況の中で,政府は平成12年11月に高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(「IT基本法」)を成立させ,その後,e-Japan戦略の決定,e-Japan重点計画の決定,e-Japan2002プログラムの決定を行うなどIT革命の推進のため積極的な取組を行っています。


(2) 生涯学習社会の構築に向けたIT革命の意義

 知識社会の到来と言われる21世紀の我が国社会においては,その発展を支える国民一人一人の能力を生涯にわたり最大限に発揮できるようにするために,人々が生涯のいつでも,どこでも,誰でも自由に学習機会を選択して学ぶことができるような生涯学習社会を構築することが必要です。

 平成12年4月に行われたG8教育大臣会合の議長サマリーにおいて,近年の情報通信技術の飛躍的発展により,生涯学習の可能性が大きく拡大していると指摘されています。また,情報通信技術は,社会全体に対して,学習機会を拡大することや,児童生徒の理解力・創造力を深めることを可能にする潜在力を持つものであり,教育の内容を豊かにし,教育機会の提供の方法を変える展望を与えるものであると指摘されています。

 こうしたことを踏まえ,文部科学省においては,教育分野におけるIT革命を進めるべく各種施策を講じているところです。その際,次のような基本的考え方に基づいて進めています。

{1} 「道具」としてのITの活用

 IT革命を進めるに当たっては,ITそのものに振り回されることなく,国民生活を効率的なものとし,豊かなものにするための「道具」(手段)としてITを活用するという認識の下で進めていくことが必要です。

 例えば,ITを使って“学ぶ”,ITを使って“教える”といったことです。

 また,ITは,地理的・時間的制約を克服することができる道具でもあり,これにより一人一人の学習需要に適切に対応した学習資源・機会の選択が可能となります。

 しかしながら,IT革命の推進に伴い,「情報化の影の部分」として,個人の孤立化や人間関係の希薄化,自然体験・社会体験の不足,有害情報の氾濫(はんらん),ネットワーク上のモラルやルールの問題等の発生も指摘されており,そのような部分に配慮しつつIT革命を推進していくことも必要です。

{2} すべての国民のITリテラシーの向上

 IT革命を進めるに当たっては,IT基本法においても基本理念として謳(うた)われているとおり,すべての国民がITの恵沢を享受できる社会を実現することが必要であり,そのためには,いわゆる「デジタル・デバイド」を防止・解消する観点からも,国民一人一人がITを活用できる能力(「ITリテラシー」)を身に付ける必要があります。

 そのため,義務教育段階における情報教育を充実させていくことも必要です。その際,障害児への配慮をすることが必要です。

 また,ITリテラシーを身に付けるための学習機会が不足しがちな社会人,高齢者などに対しては,ITリテラシー向上のための配慮が必要であると言えます。

{3} 高度なIT人材の育成

 IT革命の推進に当たっては,人材大国の創造に向けて,高等教育におけるITの一層の導入・活用や環境基盤の整備や,学生のITリテラシーの向上を図るとともに,高度情報ネットワーク社会の進展を担う専門的な人材の育成を進めていくことが必要です。


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