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第1部   21世紀の教育改革
第2章  「豊かな人間性の育成」を目指して
第2節  施策の取組
3  今後の課題


 「人間性豊かな日本人を育成する」観点からの今後の課題について,以下のとおり取り組んでいくこととしています。

 まず,一人一人が教育の原点は家庭であることを自覚することが重要であり,そのための取組として,親がPTAや学校,地域の教育活動に積極的に参加できるようにするため,企業が年次有給休暇とは別に教育休暇制度を導入するよう,経済団体に対して呼び掛けを行っており,今後も積極的に働き掛けを行っていくこととしています。

 また,平成14年度から始まる完全学校週五日制の実施に向けて,放課後や週末の子どもの活動を地域全体で支援する体制を整備することとしています。地域の教育力を活性化することは,仕事と子育ての両立の支援にもつながり,男女共同参画社会の実現にも資するものです。

 また,小・中学校,高等学校で社会奉仕体験活動などの体験活動を全員が行えるようにするための取組を進めていくとともに,青少年が,奉仕活動・体験活動を行えるような社会的な仕組み作りのため,関係府省等とも協力しつつ,中央教育審議会において検討を行っています。

 さらに,子どもたちが安心して学び育つ環境を整備することが必要です。このため,問題を起こす子どもの出席停止制度の要件・手続きの明確化と出席停止中の児童生徒への支援措置について規定するための「学校教育法」の改正を平成13年6月に行ったところです。

 また,有害情報などから子どもたちを守るため,メディア上の有害情報についての関係業界における自主規制の促進について,放送・出版等関係業界や経済団体に対して働き掛けを行ったり,青少年を取り巻く有害環境対策に関する調査研究を行うなどの施策を講じていますが,今後とも関係府省等と連携しながら関係施策の充実を図っていくこととしています。

■「生きる力を呼び醒ました千尋」

 国民に大きな感動を呼んでいる宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」は,少女千尋が「生きる力」を獲得することをテーマとして映画です。

 10歳のひ弱な少女であった千尋が,神々や妖怪が住む不思議な世界に投げ込まれ,自分の名前を奪われ「千」となり,湯婆婆という強欲な魔女の下で,自ら生き延びるため,両親を救い出すため,人生経験豊かなボイラー炊きの釜爺,先輩のリンや謎の美少年ハクらに励まされて,懸命に働き,次第に生きていることを実感し始めます。更に,他人とコミュニケーションができない仮面の男「カオナシ」との心の交流や,傷ついたハクを献身的に救おうとする中で,初めて「他人のために何かをすること」,「与えられるのではなく,与えること」の意味を知り,眠っていた「生きる力」を呼び醒ましていきます。

 この映画は,現代の子どもたちが必要な「生きる力」の意味を見事に表現しています。


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