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第1部   21世紀の教育改革
第2章  「豊かな人間性の育成」を目指して
第1節  子どもたちの状況
2  児童・生徒の問題行動等の現状と課題



(1) 深刻化する暴力行為,いじめ,不登校等の現状

{1} 暴力行為・少年非行

 平成12年度において全国の公立小・中・高等学校の児童生徒が起こした暴力行為(「自校の児童生徒が起こした暴力行為」をいい,「対教師暴力」,「生徒間暴力」,「対人暴力」,学校の施設,設備などの「器物損壊」を合わせたもの)の発生状況は,学校内で発生したものが全学校の16.1%に当たる6,173校において3万4,595件,学校外で発生したものが全学校の8.7%に当たる3,328校において5,779件となっています( 図1-2-9 )。

■図1-2-9■学校内における暴力行為発生件数の推移

 学校種別に見ると,公立小学校では,学校内で発生したものが全学校の2.2%に当たる523校において1,331件,学校外で発生したものが全学校の0.5%に当たる115校におい152件,公立中学校では,学校内で発生したものが全学校の35.5%に当たる3,715校において2万7,293件,学校外で発生したものが全学校の20.5%に当たる2,145校において3,992件,公立高等学校では学校内で発生したものが全学校の46.7%に当たる1,935校において5,971件,学校外で発生したものが全学校の25.8%に当たる1,068校において1,635件となっています。

{2} いじめ

 いじめの問題については,平成12年度には全国の公立小・中・高・特殊教育諸学校において3万918件のいじめが発生し,前年度に比べて441件減少しているものの,依然として憂慮すべき状況にあります( 図1-2-10 )。

■図1-2-10■いじめの発生件数の推移

{3} 不登校

 不登校の問題については,平成12年度に「不登校」を理由に年間30日以上学校を欠席した児童生徒数は,全国の国公私立小・中学生合わせて13万4,286人(前年度13万227人)で,調査開始以来最多であり,教育上の大きな課題となっています( 図1-2-11 )。

■図1-2-11■不登校児童生徒数の推移


(2) 児童・生徒の問題行動等への対応

 これらの問題行動等の原因・背景は個々のケースにより様々であり,

{1} 家庭における幼児期からのしつけの問題,
{2} 児童生徒の多様な能力・適性などに十分に対応できていない学校の在り方,
{3} 生活体験の不足,物質的な豊かさの中での他人への思いやりや人間相互の連帯感の希薄化などの社会状況や青少年を取り巻く環境の悪化,

などの要因が複雑に絡み合っていると考えられます。

 このような生徒の問題行動等への対応に当たっては,学校,家庭,地域社会,関係機関等が連携して,一体となって取り組むことが必要であり,学校においては,

{1} 校長のリーダーシップの下,全教職員が一致協力して毅然(きぜん)とした態度で指導に当たること,
{2} 家庭や地域社会,関係機関と積極的に連携を図って対応すること,
{3} 児童生徒の早期からの心のサインを見逃さず,児童生徒の悩みや不安を受け止める相談体制を整備すること,

などが大切です。このような取組を支援するため,文部科学省においては,

{1} 分かりやすい授業の実現,
{2} 社会性や規範意識の徹底をはじめとする心の教育の充実,
{3} スクールカウンセラーの配置の拡充や「心の教室相談員」の配置など教育相談体制の充実,
{4} 学校・家庭・地域が連携した非行防止等への取組の支援

等の各種施策を総合的に推進しているところです。


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