第2章 研究人材

第2節■研究関係従業者数

 研究者のほか、研究支援者を含めた研究関係従業者の意味する範囲も国により様々であり、単純に比較することはできない。欧州主要国のみとの比較ではあるが、各国の研究関係従業者数を見ると、我が国は103.6万人と最も多く、続いてドイツ、フランス、英国の順となっている。我が国は、研究者以外の研究関係従業者が相対的に少なく、研究者1人当たりの研究支援者数は、0.26人と欧州の3分の1程度の水準となっている(第2-2-17図)。我が国の研究関係従業者数は最近5年間(平成13年〜平成18年)で3.6パーセントの増加となった。研究支援者数は減少傾向にあり、最近5年間(同)で13.3パーセント、年平均で2.8パーセント減少している(第2-2-18図)

第2-2-17図 主要国における研究者1人当たりの研究支援者数

 研究関係従業者数に占める研究者数は、平成18年には82.0万人へと増加し、研究補助者数は7.2万人へ、技能者数は6.6万人へ微減し、研究事務その他の関係者数は7.9万人へと微増している(第2-2-18図)

第2-2-18図 我が国の研究関係従業者数の推移

 我が国の研究者1人当たりの研究支援者数は減少傾向が続いているが、公的機関や非営利団体では低落傾向に歯止めがかかっている(第2-2-19図)

第2-2-19図 我が国における研究者1人当たりの研究支援者数の推移

 我が国の研究関係従業者数の構成割合を組織別に見ると、公立、私立も含めた大学等全体において、研究者1人当たりの研究支援者数が最も少ない(第2-2-20図)

第2-2-20図 我が国の研究関係従業者の組織別構成比(平成18年)

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