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第1部   安定成長下における技術開発推進への課題
第1章  我が国の科学技術の現状
第2節  技術水準及び技術開発力の現状
2  技術水準及び技術開発力水準についての民間企業の意識


我が国の技術水準及び技術開発力水準が国際的に見てどのようなレベルにあるかを総合的に評価するため一つの試算を行ってきたが,実際に我が国の技術開発を担っている民間企業では,それぞれの水準をどのように自己評価しているのであろうか。科学技術庁計画局で行った「民間企業の研究活動に関する調査(昭和51年度)」によれば(第1-1-3図),技術水準(良質かつ低廉な製品の安定的な生産技術の水準)については,回答企業522社のうち,全体の27%の143社は国際的に先行していると回答しており,また61%の318社は国際的に並行していると回答しており,両者を合わせると88%の企業は自社の技術水準が国際的水準にあると考えている。国際的な水準から遅れていると回答している企業は全体の9%の48社にすぎない。

一方,技術開発力水準(新しい製品・技術の開発力の水準)については,回答企業512社のうち,国際的に先行していると考えている企業は全体の8%の42社,国際的に並行していると考えている企業は全体の51%の260社で,両者合わせて59%の企業が自社の技術開発力水準は国際的水準に達していると考えているが,国際的に遅れていると考えている企業が全体の34%の175社あり,技術水準の高さに比べれば技術開発力水準は国際的に見て,まだ遅れていると考えている企業が多い。

次に,これを業種別に見ると,「技術水準」については鉄鋼業,繊維工業では国際的に先行していると考えている企業が全体の50%近くを,また,電気機械器具工業,窯業,食品工業,非鉄金属工業では約30%を占め,これらの業種の技術水準は国際的にも極めて高い水準にあることを示している。しかし,機械工業,電気機械器具工業では国際的に先行していると考えている回答企業が多い中で,遅れていると回答している企業も各々20%程度あり,これらの業種では個々の企業によって技術水準の格差が大きいことを示している。

一方,  「技術開発力水準」については,各業種とも国際的に先行しているという回答は少なく,非鉄金属工業,パルプ・紙工業,繊維工業,化学工業では全体の40〜50%の企業が,次いで医薬品工業,機械工業,電気機械器具工業,輸送用機械工業では30%強の企業が国際的な水準から遅れていると回答している。

第1-1-3図 我が国の民間企業の技術水準及び技術開発力水準



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