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第1部   安定成長下における技術開発推進への課題
第1章  我が国の科学技術の現状
第2節  技術水準及び技術開発力の現状


今日,科学技術と社会経済とのかかわり合いは,一層広くかつ深化しつつあり,既に前節で見てきたように,今後,我が国が直面する多種多様な問題の解決を図っていく上で,科学技術が果たすべき役割は,一層重要なものとなっている。

このような期待にこたえていくため,我が国は,更に新たな科学技術の発展を図っていくことが必要であり,そのための具体策を検討していく必要があるが,本節では,これらの検討に当たっての前提となる総体的に見た現在の我が国の科学技術の水準については握することとする。この場合,科学技術の水準については種々の角度から検討する必要があるが,ここでは技術水準と技術開発力水準について見ることとし,現在の生産力に寄与する技術の水準(現在,製品の製造等に用いられている技術の水準で,用いられている技術が導入によるか,自主開発によるかを問わない。)を「技術水準」とし,新製品,新技術を自主的に開発する能力の水準を「技術開発力水準」として,この両者について国際的な比較を行うこととする。

一国の技術水準及び技術開発力水準は,その国の歴史,教育,文化,経済,国民の気質,風土といった様々な要因が複雑にからみ合って成り立っているものであり,その水準を定量的には握することは,なかなか容易ではない。

ここでは,まず,昭和46年度科学技術白書で使用した手法を一部手直しし,それぞれの水準を表わしていると考えられるいくつかの指標を取り上げて,それらを総合的に判定することにより,主要国間の比較を行うこととする。しかし,これは仮定に基づく一つの試算にすぎないので,これを補完するため51年度に科学技術庁計画局で行った我が国の大手民間企業567社に対するアンケート調査の結果により,民間企業の各社は自社の保有する技術及び技術開発力の水準を国際比較した場合,どのように自己評価しているかを見ることとする。更に,我が国の産業の中からそれぞれ性格を異にする4業種を事例的に取り上げて,それぞれの業種の技術水準及び技術開発力水準の現状について具体的な分析を試みることとする。

以上のような方法によって,現在の我が国の科学技術の水準及びその特徴を明らかにしていくこととする。


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