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第3部  政府の施策
第2章  政府機関等における研究活動
2  特殊法人研究機関等の研究活動
14  日本道路公団



〔アスファルト混合物の疲労と変形特性〕

鋼床版舗装の断面構成並びにアスファルト混合物の選定について低湿(脆性)疲労と高温(流動)変形の両面から検討を加えた。その結果,低温時の疲労から見ると,混合物は強いモルタルマトリックスを持つものほど有利でグースアスファルトやアスベスト入り密粒アスコンなどが有利であることが分かつた。また高温時の変形は,粗骨材の多いアスコンが有利となり,アスベスト入りアスコンは変形にも有利であることが分かつた。


〔アスファルト表層混合物のすり減り特性〕

チェーン付タイヤによる輸荷重の違いによるすり減り,骨材の最大粒経20mmの混合物のすり減り特性及び粗骨材の硬さ(ロスすり減り減量)の違いによるすり減り特性について室内試験を行つたが,粗骨材量約60俗以下であればすり減り量に有意な差がないこと,粗骨材の硬さは硬いほどすり減り量は少なくなるが骨材の種類によつては必ずしも同一の傾向を示さないことが分かつた。


〔アスファルト混合物のはく離〕

静的はく離,水浸マーシャル,凍結融解の各試験を行いその要因分析を試みた。骨材とアスファルトについては,静的はく離試験による結果から要因分析を行うと危険率1%で有意と判定されたものに骨材の肌理,養生温度,岩種などの要因が挙げられた。また,アスファルト混合物については,水浸マーシャル後の残留安定度及び凍結融解試験後の残留安定度によつて評価すると,危険率1%で有意となつた要因は,両試験とも岩種,アスファルト量と粒度の交互作用,F/Dなどがあげられ,また,アスファルト量単独でもやや有意であることが分かつた。


〔風化岩の凍上試験〕

材料として風化した岩砕を使い,凍上に影響を及ぼすと思われる要因の中から,土地の粒度分布,締固め密度,塑性指数を取り上げ,2,3の基本的な実験を行い,凍上量及び融解後の強度について調べた。


〔繰返し荷重を受けた路床材の性質〕

レキ混り土及び砂(マサ土)の含水比を変化させ,径10cm高さ20cmの円筒供試体に死荷重(拘束圧)を載荷した後軸方向の繰り返し荷重に104〜105回載荷し,その間の供試体の軸方向及び周方向の弾性塑性変形量を測定したが,路床の構造設計に必要な材料の物理定数(変形係数,ポアソン比)及び路床の塑性変形量の累積の傾向,大きさなどを判断する基礎資料を得た。


〔切土ノリ面の安定性〕

岩の割れ目の定量化については,ノリ面の安定を左右する岩盤中の割れ目の程度は弾性波伝播速度から出されるキレツ係数によつて代表されるが,室内試験で割れ目のない岩の供試体(円柱形)を切断し(その切断面を岩の割れ目に想定)切断面を通過する弾性波速度をキレツ係数で表示した結果,切断面,つまりキレツの数が増加するに従つて弾性波速度の低下が認められ,割れ目の数とキレツ係数との相関関係が求められた。また,割れ目に粘土を充填したものや,第三紀の泥岩などは,割れ目が増加してもキレツ係数の増加の度合が少なく,このような岩については,キレツ係数は割れ目の程度を示す指標にはなり得ないことが分かつた。

滑り面のせん断強さの推定については,滑り面の深さが砂質土系の摩擦角(ψ)を主体とする土砂と粘用土系の粘着力(C)を主体とする土砂で異なる(前者は浅く後者は深い)ことに着目し,実際の滑り面の形状(滑動土壌の規模と滑り面の位置)からそのc,ψを求めたが,滑りを起こした20地区について電子計算機を使つて行つた結果,  c,ψは同じ現場で測定した弾性波速度と概略相関性があることが分かつた。また,全体的にCよりψの要素の方が支配的であることが分かつた。


〔斜面上の柱状基礎の設計計算法〕

合理的な深礎ぐいの設計を行うために,斜面を考慮した弾性支柱上のハりとして深礎ぐいを解析する設計計算法を考え,この計算法を用いて従来の設計例を検証したところ妥当な結果を得た。また,地盤条件を変えた比較計算により,斜面の傾斜角と根入れ長さの関係など設計のための諸資料を得た。


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