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第3部  政府の施策
第2章  政府機関等における研究活動
2  特殊法人研究機関等の研究活動
10  日本国有鉄道



〔超高速鉄道〕

サブシステムである駆動及び支持方式,ガイドウエイ,車防構造,電力供給,列車制御に分けて研究を行つた,このうち,車両の駆動と支持については,超電導マグネットを浮上に用い,地上1次のリニアインダクシヨンモータによつて推進する方式,浮上と推進とに同じ超電導マグネットを用い,リニアシンクロナスモータで推進する方式,並びにサイリスタ転流式直流リニアモータ方式について2分の1あるいは3分の1模型のガイドウエイ上で行つた実験に成功し,所要の資料を得た。また,ガイドウエイ試験装置,リニアモータ制御システム,浮上あるいは案内制御装置などを試作した。


〔全国新幹線の技術開発〕

新幹線整備計画を実施するために,列車の速度向上,列車運転の自動化,雪害対策及び騒音振動対策について研究開発を進めた。

研究成果を取り入れた961形電車を試作し,実用化試験を開始した。

地上設備については,バラストマツト,防音塀,高架用床式直結軌道を営業線区に施工,試験し,成果を収めた。

コンピュータを利用して列車の運行をダイヤどおりに行わせる研究について,制御手法を実用に適するように改善することが試みられ,現車試験とともに良好な結果を得た。


〔在来線の高速化〕

曲線を従来よりも25Km/h速く通過するコロ方式振子電車について実用化試験を行い,量産設計,メインテナンスの資料を得た。量産形である381形特急電車は,昭和48年7月名古屋一長野間で営業運転を開始した。

非電化区間における速度向上を図るために,振子方式ガスタービン車を試作し,走行試験を行つて多くの資料を得た。


〔貨物輸送の近代化〕

輸送サービスの向上,コスト低減をねらい,輸送パターン評価システム,列車の大単位化,物資別適合貨車,ヤード総合自動化システムに関する研究開発及びその実用化研究を行つて,多くの成果を収めた。

鉄道輸送と自動車輸送の連係をスムーズに行うために,ターミナル駅コンテナ荷役設備の開発と自動化の研究を推進した。

将来の貨物輸送の一方式としてチューブワゴン輸送方式の研究開発を進め,ワゴンの分岐並びに合流のための制御装置を試作し,実験に着手した。


〔情報処理〕

基本運転計画を作成する実験システムを開発し,48年10月のダイヤ改正の際に,主要幹線12万Kmの柳線図等の作成に活用した。

旅客窓口業務については,団体予約を総合したMARS202システムの実用化研究を進めた。


〔省力化等〕

保線作業や車両検修作業の機械化,設計,施工の標準化及び長寿命化をねらい,研究開発を進めた。このうち,電気設備については,金属溶射層を付着したトロリー線及び材質を改良したパンタグラフすり板の実用化試験を行い,基本仕様を作成した。

自動出改札システムについては,自動化機器の性能向上を図つた。


〔安全の確保〕

貨車の走行安全性向上,列車火災対策,鉄道災害対策に関する研究開発を進め,多くの成果を収めた。このうち火災対策については,車両の燃焼実験を行つて所要の資料を得た。また,難燃化車両及び消火システムの実用化を推進した。

このほか,信頼性の向上を図るために,ブレーキシステム,輪軸,レールその他に用いる鉄道材料について新しい材質,腐蝕防止法,工法,装置を開発し,実用化試験を進めた。


〔安全対策〕

緊急時における旅客の誘導群集事態におけるパニック化防止に役立てるため,予想されるケースやその際の旅客の対応傾向,不安の内容や程度などを具体的に調査し,その特性を明らかにするとともに,それを基礎に異常時における誘導マニュアルや放送マニュアルなどを作成し,旅客の安全確保に資した。

ワンマンバス運転士の運転中における生理負担を軽減し,安全確保と作業能率の増進を図るため,作業実態及び乗客の行動について調査,研究を行い,ワンマン用操作機器類と乗客用表示類についての問題点を抽出し,操作機器類に関する改善の方向を明らかにし,新表示装置の試作を行つた。

新幹線電車運転中における車両故障の応急処置についてこれを迅速,的確に行い安全確保と車両の運用効率を高めるための研究を進め,訓練効果を挙げるシミュレータの開発を行つた。


〔マン・マシンシステム〕

人間特性に合致したシステム開発,職務設計に資するため,作業能力の時間的変動と単調状態の発生メカニズムについて生理学的,心理学的な面から研究を行い,,生産システムの中でのマン・マシンの適合度の総合評価方法を開発した。

東海道新幹線の実績を基に人間(乗務員)と自動制御装置との関係について特性解析を行い,列車自動制御に関する今後の人間,機械系の基本構想をまとめた。


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