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第3部  政府の施策
第2章  政府機関等における研究活動
2  特殊法人研究機関等の研究活動
5  宇宙開発事業団



〔人工衛星〕

技術試験衛星1型については,プロトタイプモデルの設計を完了し,設計審査を終えて,サブシステムの製作を行つている。

電離層観測衛星については,プロトタイプモデルの製作を完了し,宇宙環境での耐性を確認するための各種の試験を実施した。

静止衛星の打上げ技術,追跡管制技術及び位置姿勢制御技術等の習得並びにメカニカル・デスパンアンテナの試験等を目的とする技術試験衛星II型の開発について,調査検討を行つた。


〔ロケット〕

静止軌道上に重量約130kgの人工衛星を打ち上げる能力を有するNロケットの第2段エンジン,同推進薬供給系,誘導制御装置,とう載電子装置及び構造部等の試験並びに関連する計算機プログラムの開発を行つた。特に,第2段エンジンについては,中膨脹エンジンの燃焼試験に引き続いて,航空宇宙技術研究所角田支所における高空燃焼試験設備による高膨脹エンジンの燃焼試験を開始した。

これらの試験成果を基にNロケットの詳細設計を進めた。また,ライセンス生産による第1段の機体及びエンジンの製作を進めるとともに,第2段,第3段についても実機の製作に着手した。

Nロケットの打上げに先立つて,第2段推進系及び誘導制御技術等の確認を目的として打ち上げる試験用ロケットの設計と実機の製作を進めた。


〔人工衛星の追跡〕

東京大学鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げた科学衛星の追跡を行つた。

昭和46年9月打上げの第1号科学衛星「しんせい」は,昭和43年9月末で9,300周回以上となり,この追跡を続行中である。

これらの追跡では,我が国で開発した角度測定併用ドップラ周波数測定方式を用い,本事業団の勝浦電波追跡所,沖縄電波追跡所及び東京大学鹿児島宇宙空間観測所の3か所で得た追跡データにより軌道計算を行つた。


〔ロケットの打上げ実験〕

人工衛星打上げ用ロケットに用いる誘導制御技術の開発を目的としたJC R型ロケットの8号機を昭和48年2月に,また9号機を昭和48年9月にそれぞれ種子島宇宙センターから打ち上げた。

8号機では,ガスジェット制御装置の制御特性を確認するとともに,レーダトランスポンダ,テレメータ送信機及びコマンド受信機と対応する地上設備とのリンク試験を行い,それらの機能及び性能の確認を行つた。

9号機では,誘導系とう載電子機器と地上電子装置とのリンク試験及び地上からの電波指令による姿勢変更試験を行うとともに,ガスジェット制御装置の制御特性も確認した。また,地上からのコマンドによる緊急破壊系の機能確認も併せて行い,所期の成果を得た。


〔地上設備〕

種子島宇宙センターにおいては,既にほぼ完成している竹崎地区の小型ロケット射場及び 固体ロケット燃焼試験場に加えて,大崎地区に試験用ロケット及びNロケットの射場の建設を進めた。

既に完成しているテレメータ設備については,打上げ実験によりその機能の確認を行つた。また,野木地区の中距離レーダについて,その機能の確認を行つた。更に,誘導用の精測レーダと誘導計算機の建設を進めた。

筑波宇宙センターにおいては,機器が打上げ時に受ける音響の影響を確認する音響試験設備を完成した。また,人工衛星及びとぅ載機器の熱真空環境試験を行うための大型スペースチャンバの建設を進めた。


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