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第3部  政府の施策
第2章  政府機関等における研究活動
2  特殊法人研究機関等の研究活動
2  理化学研究所



〔原子核〕

宇宙線強度変化の観測と研究を引き続いて行い,特に1972年8月に起こった激しい強度変動に関するデータを世界に先がけて発表した。サイクロトロンによる原子核の研究によつて,更に新しい同位体217Ac,218Thの発見等の成果を得た。


〔物性物理〕

核酸等生体物性の立体配座解析のための計算機プログラムの開発その他の成果を得た。既に開発したアクリル樹脂処理テフロン人工血管について,犬の大静脈実験によつて長期使用の可能性を確認した。


〔応用物理〕

アルミニウムの陽極酸化膜を利用した新しい感湿素子の開発,磁場掃引型周波数可変原子ガスレーザーの開発とこれを光源とした赤外分光計の試作,レーザースペックルの理論解析とそれを基とした運動体の速度及び眼球レンズの結像定数などの測定法の開発などの成果を得た。


〔基礎工学〕

曲面反射巨大結晶粒を持たせた新,しい金属材料の開発,多孔質管を用いた新しい管型培養装置の開発などの成果を得た。


〔無機化学〕

サイクロトロンによる医学用RIの製造を引き続き行い,診断用の18F及び43Kが無推体水溶液として静脈注射可能な状態で得られた。また,ステロイドの18F標識に成功した。


〔有機化学〕

光合成の反応初期過程につき,ナノ秒からピコ秒の領域で光化学反応を測定研究する手法を開発し,基礎的知見を得つつある。松脂を原料とし,これを化学変換して新有用物質を開発する研究を行い,テルペン,アルカロイド,ステロイド類への変換に成果を得た。また放射線及び光によるPCBの脱塩素化に成功するなどの成果を得た。


〔生化学〕

新しい核蒙の切断と再結合に関する酵素,高アルカリ酵素,特異な細胞壁溶解酵素など新酵素発見の成果を挙げた。また,ポリオキシンの生合成機構に関して新知見を得,これを基礎にポリキシンのウラシル5位にフッ素を生合成的に導入することに成功した。これによつて得られた6-フルオロポリオキシンが強い坑しゅよう性を有することが見いだされた。


〔農薬〕

新農薬創製のための幅広い研究を行い,基礎的知見を得るとともに,昆虫,微生物,ウイルスを対象とした新しいいくつかの有望物質を発見した。

また水稲種子より生長調節物質を単離し,これがニコチン酸アミドであることを明らかにしたが,これは新しい農薬としての可能性′を持つものとして注目される。


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