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第2部  科学技術活動の動向
第2章  科学技術情報活動の動向
4  科学技術情報の処理技術の研究開発


科学技術情報を効率的に円滑に流通させるためには,膨大な量の科学技術情報を整理し,蓄積し,電子計算機を利用して必要に応じて蓄積情報を検索する技術が不可欠である。

情報処理には,情報の整理,蓄積,流通に関する技術,情報の記録伝送に関する技術,情報検索に関する技術,言語処理技術,情報処理ハードウェアに関する技術など多くの技術を必要としているが,現在,情報機関においては,主として電子計算機を用いた情報の編集,検索を中心にした技術の開発が行われている。

以下,我が国の情報機関における技術開発について概観する。

日本科学技術情報センターは,昭和42年に漢字処理の可能な電子計算機システムを導入して以来,科学技術文献速報の自動編集システム及び検索システムなどを開発するとともに,MEDLARS医学文献検索ファイル及びCAコンデンセーツを用いた検索システムを開発して,現在,それらによるサービスを開始している。

現在では,情報提供の高度化,多様化などを図るために,実用シソーラスの作成,既存磁気ファイルの多種利用技術の検討,ディスプレイ装置による漢字入力の校正システムの実験などを行いつつ,必要な技術開発を進めている。

国立国会図書館は,昭和45年に漢字処理可能な電子計算機システムを導入して以来,欧文逐次刊行物所蔵目録の編集システム,国会会議録の総索引の編集システム,米国議会図書館作成のMARCテープを用いた洋書の編集,検索システム及び米国商務省作成のUSGRAテープを用いた海外科学技術資料月報(ADレポート,PBレポートが対象)編集システムを開発し,現在それらを実用に移すとともに,和文逐次刊行物所蔵目録の編集システムを開発中である。今後も国立国会図書館は納本週報,全日本出版物総目録,蔵書目録,各種主題書誌の編さん及び印刷カードの作成を含めた日本版MAR Cの開発並びに雑誌記事索引の機械編さんシステムを中心として技術開発を進めていく予定である。

(財)日本特許情報センターは,特許の書誌的事項(出願番号,公告番号,発明者,出願人,特許分類,発明の名称など40項目)データを蓄積した検索マスターテープを用いた第1検索システムによる検索サービスを実施しつつ,特許庁が行つていたフアセット分類による特許の技術内容面の検索システム(第2検索システム)を引き継いで研究開発を行い,現在,第2検索システムによる検索サービスを行つている。同センターでは,また,会社別,分類別などの特許件数を電子計算機で集計作成する統計作成システム及び公開公報対策としてキーワード方式と分類方式の併用を主体とした広域検索システムも開発している。

(財)日本医薬情報センターではオランダのエクセルプタ・メデイカ財団の提供する電子計算機ベースを用いる医薬品情報システムであるDRUGDOCの導入検討を行うとともに,そのサービスネットワークについて調査している。

更に,(財)国際医学情報センターにおいては,医学教育に直接有用な各種情報を収集整理し,必要に応じて利用に供しうる医学教育のサービスシステムを開発し,現在,実験サービスを開始している。同センターでは,これに次いで薬の名称変換ファイルの作成及びその検索システムの開発を進めるとともに,医療統計,診療情報,医薬品情報などの情報をトータルのシステムとして処理し,利用に供する医療情報のサービスシステムの開発を進めている。

以上のほか,電子計算機を利用して情報活動を行つている情報機関及び企業等においても,それぞれの立場で情報システムの開発を進めている。


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