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第2部  科学技術活動の動向
第2章  科学技術情報活動の動向
3  科学技術情報に関する人材養成


科学技術情報の需要の多様化及び電子計算機を用いた情報処理技術の高度化に伴つて,科学技術情報の流通に従事する者には,新しい学問分野である情報学の知識と技術などが強く要求されている。このような時代の要請に応じうる人材の養成は極めて重要であり,その一層の充実が強く望まれている。

現在,我が国におけるこの分野の人材養成は,学校教育と卒業後教育に分けることができよう。

まず,学校教育としては,大学に慶応大学文学部図書館情報学科,国立図書館短期大学の図書館学科と文献情報学科などがあるが,これらはいずれも司書の養成にも貢献している。近年,大阪大学,九州大学等の大学の工学部に情報処理学科が設けられているが,これらはコンピュータサイエンティストの養成を主目的としているといえる。

次に卒業後教育であるが,これは主に講習会及び研修会などの形態で行われている。文部省では学術情報の効率的な収集,処理,利用に関する知識の普及と技術の向上を図るために大学,学会等の学術雑誌の編集関係者,大学,研究所の研究者,文献情報担当者などを対象に毎年「ドクメンテーション講習会」を開催している。

日本科学技術情報センターでは情報処理技術者の養成のために技術の交流,向上を目的とした情報科学技術研究集会,技術の習得を目的とした情報管理講座などを開催しており,また,(社)日本ドクメンテーション協会では企業における情報部門,企画・調査部門の担当者,管理者等を対象にしたドクメンテーションに関する各種の講習会を毎年開催している。更に,(財)情報処理研修センター等では電子計算機の利用に関する研修を行つている。

しかし,情報需要の多様化,情報処理技術の進展等にこたえるためには,従来の図書館学,分類学などを中心としたドクメンテーション従事者の育成のみならず,情報システムの設計,評価,運営等を行う情報学,情報流通処理技術について高度の専門知識をもつ科学技術情報処理専門家及び情報の主題分析及び評価などの情報内容の分析,加工等を行う情報内容処理専門家の育成が一層重要となつてきている。


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