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第1部  社会発展基盤の強化と拡大のために
第4章  社会開発基盤の強化

近年の我が国の急速な経済成長は,国民の所得水準の向上や多様な消費物資の供給等の形で,国民生活を相当程度改善してきた。しかし,一方では,急速な産業活動の拡大や,人口の都市地域への集中,社会開発投資の相対的な立ち遅れなどにより,環境汚染,交通混雑,各種災害の発生,医療の需給のアンバランスといつた問題が表面化し,人間福祉への阻害が危惧されている。更に生活環境の変化に伴う国民の価値観の変化は,国民の欲求を単なる物質的充足のみならず,より高度な人間生活の充実といつた質的充足へと向かわせている。

このため,以上のような社会情勢を十分に認識するとともに,社会の複雑化,多様化を考慮に入れた総合的観点から科学技術の巨大かつ多様な影響を評価しつつ,健康で安全な人間環境の確立,及び医療,交通など社会開発基盤の充実への科学技術の寄与が求められている。

そこで本章においては,社会開発基盤の強化を図つて行く課題として,調和を求める方法論の開発,社会システムの充実のための科学技術の適用,ライフサイエンスの振興,環境の保全及び安全の確保を取り上げ,それぞれの現状と問題点及びこれらに対処する科学技術の研究開発の動向を概観する。


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