ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第1部  社会発展基盤の強化と拡大のために
第3章  新領域の開拓
第1節  エネルギーの供給確保と多目的利用に貢献する原子力開発
7  核燃料の確保


我が国の原子力発電が本格的な実用期に入つたことに伴つて,核燃料の安定確保と,有効利用等のための核燃料サイクルの確立がますます緊要な政策的課題となつている。

ウラン資源の乏しい我が国は,そのほとんどを海外に依存せざるを得ず当面は短期,長期の購入契約による確保を図るとともに将来は3分の1程度を資源保有国との互恵原則に基づいて開発輸入することとしている。そのためカナダ,オーストラリア等においてウラン資源の調査活動を行つてきた。

ここ当分の間は,原子力発電の主力は濃縮ウランを用いる軽水炉であることから,我が国の原子力発電によるエネルギーの安定確保のために濃縮ウランの供給確保が最も重要な課題となつている。このため我が国は,アメリカと協定を結びその供給確保に努めている。

更に,長期的には濃縮技術の開発により,昭和60年度から濃縮ウランの一部を国産技研によつて生産することとして研究開発を進めている。

ウラン濃縮とは,天然ウラン中のウラン235とウラン238のわずかな重量の差を利用して同位体分離を行いウラン235の比率を高めるものである。

我が国では,昭和45年度からガス拡散法,遠心分離法について研究開発を進めてきたが,昭和48年度からは遠心分離法に絞つて遠心分離機,カスケードの開発等を進め,パイロットプラントによる総合試験を行うこととしている。

また,濃縮ウランの供給源の多様化を図り安定確保を進めるため,国際共同濃縮事業への参加を検討している。

このほか,燃料用ウランの核分裂に伴つて発生するプルトニウムを取り出し,燃料として再利用するため,再処理施設の建設を進めると(ともにウラン・プルトニウム混合酸化物燃料の設計,製造,照射試験などを進めている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ