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第1部  社会発展基盤の強化と拡大のために
第2章  資源・エネルギー基盤の強化
第5節  森林の多面的機能の増進
2  問題解決の方向と科学技術


以上の問題を解決するためには,1)国際的な科学技術協力の推進,2)森林の持つ公益的機能の維持増進,3)木材利用の高度化,4)国内木材資源の増大化,といつた方向での総合的努力が必要であろう。

このような観点から政府においては種々の施策を講じつつある。

林業における国際的な科学技術協力は,我が国の林業技術が活用して木材資源の増大の大きな可能性を有する発展途上国の森林資源の培養等に貢献し,相手国の経済発展や国民福祉の向上を図るとともに,我が国の木材の安定的確保に資するという観点から行われることが重要となつている。

このため,現在準備が進められている国際協力事業団の事業の一環として森林造成事業の促進,林業技術者の養成,プール林業技術の開発等を行うこととしている。

また,科学技術庁資源調査会においては,アフリカ,南米,東南アジア等を対象地域として,協調開発を理念とした森林の再生産に関する調査を内容とする「海外木材資源に関する調査」を実施している。

森林の持つ公益的機能を総合的に維持増進させるためには,公益的機能を定量的には握することにより新しい施業体系を確立することが重要であるとの観点に立ち,林野庁は,昭和46年度より,公益的機能計量方式の開発とその開発された方式の現地適用,多目的森林施業方法確立のための森林植生調査,理想林の決定等の調査を行つており,昭和48年度においては,多面的な森林の諸機能を総合的かつ高度に発揮させるための多目的森林施業方法の確立及び最適森林配置方式の確立に関する調査を行つている。

また,科学技術庁資源調査会は,森林の持つ公益的機能の維持増進のための基礎的調査として,昭和48年度には,「森林資源の総合的最適利用のための国土の地帯区分確立の方法論に関する調査」,「森林に対する国民の意識に関する調査」及び「都市林の有する環境保全的効用の評価基準設定に関する調査」を行つている。

その他木材利用の高度化,国内木材資源の増大化等を含めて林野庁は,試験研究,開発試験等の効率的推進と研究成果の普及,促進を図るため,林業技術開発推進協議会を開催するなどその推進を図つている。


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