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第1部  社会発展基盤の強化と拡大のために
第2章  資源・エネルギー基盤の強化

近年の社会・経済の発展は資源の豊富な供給及び広範な利用によつてなし得たといえよう。すなわち,近代社会において,資源は我々の生活とあらゆる産業活動を支える礎であるといえる。

このような資源の供給,利用の拡大に科学技術は大きく寄与してきた。このことは,近代社会成立に大きく貢献してきた石油の本格的利用及び電気の利用拡大が,精製技術の確立及び発電機の発明などによるものであることを見ても明らかである。

我が国においても科学技術の発展に基づくこうした資源の利用規模の拡大によつて経済の発展がもたらされたが,国内資源に乏しいため,これまで各種資源を大量に海外からの輸入に頼つてきた。

しかし,現在,資源の将来にわたる安定供給確保に対する不安と資源使用量の著しい増大に伴う環境汚染とが国民生活にかかわる重大な問題として顕在化しており,緊急にその対策が求められている。今後とも国民福祉を向上させていくには,社会・経済の維持,拡大が不可欠である。そのために必要とする資源の安定供給の確保及びその限られた資源の有効適切な利用を環境保全と一体のものとして図つていくことが重要な課題となつている。科学技術はこれらの課題達成のため大きな役割を担うことが期待されている。

そこで,本章においては,高度な社会の形成になくてはならない物的基盤である資源の中でも,特に安定供給の確保及び利用のあり方が問題となつている主要資源として,エネルギー資源,鉱物資源,水資源,食糧資源及び森林資源などを取り上げ,これらに関する現状と問題点並びにそれらに対処する科学技術の方向と研究開発の動向を述べることとする。


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