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第1部   希望にみちた社会をめざす科学技術
第2章  国民生活に密着した課題に取り組む科学技術

近年,わが国は急速な経済成長を遂げ,国民の所得水準が上昇し,あらゆる物質が豊富に供給されるようになつた。この結果,個人個人の生活は物質的にはかなり満足すべき水準に達し,衣・食・住や医療,交通通信など多くの面で国民生活の高度化が図られつつある。

しかし,一方では産業活動の急激な拡大,人口の大都市地域への集中などに対し,社会開発投資が相対的に立ち遅れたこともあつて,生活や環境の整備が遅れ,環境汚染,交通混雑,住宅難など好ましくないさまざまな問題が表面化している。さらに,生活環境の変化に伴つて人々の価値観も大きく変化し,物質的充足だけでなく精神面での充実をも含めたより高度な人間生活の実現を求めるようになつてきている。

したがつて,今日の科学技術にはこのような社会情勢を深く認識し,真にうるおいのある社会の実現に寄与することが期待されており,この面での一層の努力が必要になつている。

そこで,本章においては,国民生活に密着した課題として生活基盤の改善,環境汚染と災害の防止および社会基盤の強化を取り上げ,それぞれその現状と問題点ならびにそれらに対処する技術開発の動向を概観する。


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